廃盤
ワーグナー:
歌劇『タンホイザー』全曲
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴィントガッセン、
フィッシャー=ディースカウ、
ロス・アンヘレス、
バンブリー、
グラインドル、ほか
1961年7月23日
センセーションを巻き起こしたバイロイト音楽祭1961年の『タンホイザー』
ヴィントガッセン、F=ディースカウ、ロス・アンヘレス、グラインドル
豪華歌手陣による、歴史的名演!
1961年バイロイト『タンホイザー』初日の記録。同年8月3日録音とされるオルフェオ盤、名盤の誉れ高い翌年再演されたフィリップス盤との聴き比べも興味の尽きないところです。
1961年、ヴィーラント・ワーグナーが初めて手掛けた『タンホイザー』は大成功を収めました。演出の斬新さはもちろんですが、音楽だけでも物凄い力の入れよう。タイトルロールには偉大なヘルデンテノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセンが据えられ、さらにヴォルフラムには天下の大バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(これが最後の音楽祭出演)。なんという信じがたい豪華さ! 一方女声には新風を送り込み、エリーザベトには優しい気品に包まれたカタルーニャの歌姫、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、ヴェーヌスには当時まだ無名だったグレース・バンブリーを抜擢、強い対比は大当たりになりました。さらに領主へルマンはヨゼフ・グラインドル、ヴァルターはゲルハルト・シュトルツェ、ビテロルフはフランツ・クラス、ハインリヒはゲオルク・パスクダ、そして脇役と言うべきラインマルはテオ・アダムと、バイロイトの常連大物歌手をこれでもかと投入、1960年代のバイロイト音楽祭といえどもこれほど豪華なキャストは珍しいものです。ヴィーラントがいかに勝負に打って出たかが分かるというものです。
そして指揮は30代ながらバイロイトの中核指揮者として大活躍していたヴォルフガング・サヴァリッシュ。知性的で切れ味が良く、若々しい情熱に溢れながら、ドイツのワーグナーの伝統をもしっかり踏まえたサヴァリッシュの音楽は『タンホイザー』の音楽に打ってつけ、聞いていると気持ちが良くなってくる素晴らしい演奏です。
録音はモノラルながら上々で、歌もオーケストラもどちらも臨場感を楽しめます。このプロダクションは翌1962年の再演のライヴ録音が有名ですが、歌手の豪華さでは初年度の方が上。バイロイト音楽祭特有の興奮に満ち満ちた演奏、ワグネリアンでなくても聞けば大満足です!
なお楽譜は、ドレスデン版を基本にした上で、序曲の途中からヴェーヌスベルクの音楽(やや短くされている)に接続するなど、パリ版を部分的に取り入れています。
ワーグナー:
歌劇『タンホイザー』全曲
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T タンホイザー)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S エリーザベト)
グレース・バンブリー(Ms ヴェーヌス)
ヨゼフ・グラインドル(Bs へルマン)
ゲルハルト・シュトルツェ(T ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ)
フランツ・クラス(Bs ビテロルフ)
ゲオルク・パスクダ(T ハインリヒ・デア・シュライバー)
テオ・アダム(Bs ラインマル・フォン・ツヴェーター)
エルゼ=マルガレーテ・ガルデッリ(Ms 牧童)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音時期:1961年7月23日
録音場所:バイロイト祝祭劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
コンディション良好。
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