有島武郎
（1878～1923）東京・小石川生れの小説家。19歳で学習院中等全科を卒業。その後、農学者を志して札幌農学校に進学。
1901年、内村鑑三、森本厚吉の影響でキリスト教に入信。1903年、渡米、ハバフォード大学大学院、
続いてハーバード大学に学び、社会主義に傾倒。ホイットマン、イプセンらの西欧文学、
ベルグソン、ニーチェ等の西洋哲学の影響を受ける。ヨーロッパにも渡り、1907年帰国。
キリスト教から離れる。帰国後は、軍務のち東北帝国大学農科大学（有島の母校・後の北海道帝国大学）に
英語教師として過ごし、美術部『黒百合会』を同志と設立、弟の生馬を通じて志賀直哉、武者小路實篤らと
出会い、同人誌『白樺』に参加、小説、評論を発表した。
1916年、妻・安子を肺結核で亡くし、父も他界、本格的に作家生活に入る。
1917年から『カインの末裔』『生れ出づる悩み』『或る女』『惜しみなく愛は奪ふ』と書き続けるも、
『星座』途中で筆を絶つ。1922年、有島農場を解放。1923年、人妻と縊死心中、45歳。
書名：有島武郎全集（昭和54年：筑摩書房版）：全15巻別巻１揃：
著者：有島武郎
監修：里見 弴／瀬沼茂樹／本多秋五／小田切 進／
編集：瀬沼茂樹／小田切 進／安川定男／山田昭夫／小玉晃一／佐々木靖章／有島曉子／
編集協力：日本近代文學館
発行所：筑摩書房
発行日：【１】昭和55年8月30日 初版発行 他
定価：5,800円 ～ ＝ 102,600円
所収：【１】初期文集 ◇ 探梅記 ／ 安德天皇異聞 ／ リビングストン傳 ／ イブセン雜感 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（瀬沼茂樹）／
【２】創作 一 ◇ 半日 ／ 老船長の幻覺 ／ サムソンとデリラ ／ かんかん虫 ／ 幻想 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（山田昭夫）／
【３】創作 二 ◇ カインの末裔 ／ 小さき者へ ／ 生れ出づる悩み ／ クラゝの出家 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（山田昭夫）／
【４】創作 三 ◇ 或る女（前編・後編） ／ 〇 解題（安川定男）／
【５】創作 四 ◇ 卑怯者 ／ ドモ又の死 ／ 或る施療患者 ／ 獨斷者の會話 ／ 星座 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（山田昭夫）／
【６】紀行・童話・詩 ◇ 紀行 ； 旅する心 ／／ 童話・詩 ； 燕と王子 ／ 片輪者 ／ 瞳なき眼 ／ 短歌 ／ 俳句 他 ／
譯詩 ； ホイットマン詩集 第一輯 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（安川定男）／
【７】評論・感想 一 ◇ 泡鳴氏への返事 ／ クローポトキン ／ 武者小路兄へ ／ 春 他 ／〇 校異 ／ 解題（佐々木靖章）／
【８】評論・感想 二 ◇ イブセンの仕事振り ／ 婦人解放の問題 ／ 三つの希望 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（佐々木靖章）／
【９】評論・感想 三 ◇ 廣津氏に答ふ ／ 文化の末路 ／ 永遠の叛逆 ／ 詩への逸脱 他 ／ 〇 校異 ／ 解題（佐々木靖章）／
【10】日記 一 ◇ 隨意録 參號 ／ 觀想録 第一巻 ～ 第八巻 他 ／ 〇 解題（瀬沼茂樹）／
【11】日記 二 ◇ 觀想録 第九 ～ 第十三巻 ／ 手帖三 ～ 六 他 ／ 〇 解題（瀬沼茂樹・小玉晃一）／
【12】日記 三 ◇ 觀想録 第十四巻 ～ 第十八巻 ／ 終焉日記 他 ／ 〇 解題（瀬沼茂樹・小玉晃一）／
【13】書簡 一 ◇ 明治29年 ～ 大正7年 ／ 病妻慰問 大正4年・5年 他／〇解題（高原二郎・小田切進・瀬沼茂樹）／
【14】書簡 二 ◇ 大正8年 ～ 12年 ／ マティルデ・ヘック宛書簡（1919～1922年）／ 〇 解題 ／ 書簡索引 ／
【15】雜纂 ◇ 雜纂 ／ 評論・感想 補遺 ／ 書簡補遺 他 ／ 〇 校異補遺 ／ 解題（佐々木靖章・小玉晃一）／
【別】有島武郎研究 ◇
補遺 ； 短歌 ／ 俳句 ／ 書簡 ／ 書簡補訂 ／
有島武郎研究 ； 年譜／著作年譜／戸籍謄本／學習院成績表／札幌獨立基督教会 日誌 他 ／
同時代評 ； 中村星湖／岩野泡鳴／宮地嘉六／江口渙／長與善郎／秋田雨雀／芥川龍之介／堺利彦 他／
追悼特集詩誌論評・追想 ； 與謝野晶子／藤森成吉／吉野作造／内村鑑三／厨川白村／生田長江 他／
〇 解題（佐々木靖章・瀬沼茂樹・小田切進）／ 索引 ／
参考：帯なし。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。A5判。計約20.5kg。 ≪新本購入≫
ゆうパック（追跡・補償あり）サイズ120。取置（1週間）・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。
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