【 ポイヤックの巨塔 】
170年も前より、メドック格付け第一級の称号を得る
「五大シャトー」の中でも、ひときわ荘厳で揺るぎない品質を誇る
『ポイヤックの巨塔』ラトゥール。
「ラトゥール」とは、まさにフランス語で『塔』という意味を成し、そのエチケット・デザインとしても、広く親しまれています。
ラトゥールの大きな特徴のひとつが、畑の半分以上を占める
「ランクロ」と呼ばれる超優良エリア。
水はけのよい砂利質の土壌で、ジロンド川から温かい風が流れることにより、過度な温度変化を防止。
圧倒的に上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫することを可能にします。
そのランクロの区画に広がる
樹齢40年を越えるヴィエイユ・ヴィーニュが育つ
100年以上に渡り大切に育てられたカベルネ・ソーヴィニヨンから
「レ・フォール・ド・ラトゥール」は完成します。
その誕生は1966年。
醸造に関してのシャトー・ラトゥールとの違いは
新樽率のみ。
レ・フォール・ド・ラトゥールでは50~60%の新樽が用いられますが、
その他の点に関してはラトゥールと変わらない
細心の注意を払い生み出されているのです。
エッジのきいたカシスや熟したイチゴ、ブラックベリーなどの甘美でふくよかな果実の香り。
葉巻の包み紙や甘草、土などの複雑なニュアンスも重なります。
タンニンは少し控えめで、果実の凝縮感が際立つ印象。
高い酸とほのかなスパイス、そして緊張感が全体に深みを与えています。
若々しい歯ごたえのある味わいが続き、スミレやアニス、紅茶のディテールが長い余韻を華やかに演出。
既に複雑さやテロワールの表現、ミネラル感が素晴らしいワインに仕上がっています。
1989年のポイヤックは秀逸年。
異例な猛暑の後の収穫期は快適な気候が続き、
凝縮感とスケールを持ったカベルネ・ソーヴィニヨンが良く育ち
アルコール度数が高く力強く豊潤、そして長命と文句無しの出来映えの秀逸年でした。
長く成長していくであろうと言われているグレート・ヴィンテージです。
低温セラーの理想的な環境でゆっくりと
36年の刻を経た逸品です。
今回同時出品しているシャトー・ラトゥールまではハードルが高い
という方にも手が届きやすく
ラトゥールのエッセンスを存分に味わえるレ・フォールドは大変に魅力的な存在です。
また最近の2018ヴィンテージにおいては
ジェームス・サッカリング95点
ワイン・スペクテーター94点
ヴィノス94点
デキャンター93点
ワイン・アドヴォケイト92点
を獲得するなど高評価を連発。
当然ながら価格もぐんぐんと上昇して手が付けられない状況。
この機会に飲み頃バック・ヴィンテージを入手出来るのは超ラッキーです。