80年後半ごろのEGF-1000になります。Kinmanのハムバッカーを余らせていたためせっかくならいいギターに載せたいと思い、思い切って購入したのですが、LPタイプがそろそろ年齢的にキツくなってきたということもあり、出品することにしました。後述の通り改造点が多く、コレクターの方には一切向きませんが、良質なLPタイプのギターをお探しの方にはおすすめかと思います。
傷は多めですが、この頃の貼りトラEGFにありがちなトップ板の剥がれ等もなく、ネックも年代の割には良好な状態です。ボディバックは3ピースになりますが、この頃のEGFシリーズは1200でも3ピースバックの個体が存在していますので、違和感はないかと思います。
以下改造点等の詳細になります。
①電気系統
PUをディマジオからKinmanの59 LPSに換装、ポットはCTSのAカーブに、ジャックはPURETONEに変更しました。また、導電塗料をFE-107に塗り替えています。コンデンサは非常に珍しいZenithにしています。トーンポットの配線をしくじってしまったため、足を片方切り離しています。素人配線であるもののガリやノイズはありませんが、気になる方は交換や配線の修正をお願いします。
導電塗料が気に入らないという場合はラッカーシンナーで取り除くことができますが、本体がラッカー塗装のため、作業の際には注意が必要になります。
②ネック、フレット等
ネックは現状でわずかに順反りの状態で、若干1弦側が起きている感じがありますが、弾く分にはそこまで問題は出ていません。現在10−46ゲージを使用して12Fで6弦1.5mm、1弦1.25mmにしていますが、弾き方によってはビビリが発生することがありますので適宜調整いただければと思います。
フレットもすり減っているため、完璧な状態を望むのであれば修正は必要になってきます。また、この頃のグレコEGはロッドを緩め切った状態でかなり順反りになるよう作ってあるようで、少しきつめに締め込んでいます。古いものですので完全な状態ではないことはご了承ください。また、ブリッジは劣化が酷く、指板Rと合っていなかったためGOTOHのエイジドABR-1に変更しています。
③その他のパーツ等
トグルスイッチのチップがカッコ悪かったため、モントルー製の1000円程度するものに変更しています。
音について、配線材やハンダも結構こだわったものをつけているため、かなり完成度の高いものになっています。しっかりと中低域が出つつ、ハイも抜けてきますし、スーパーリアルのEGに共通する独特の味わい深いアタックも感じます。Kinmanピックアップのおかげで各弦のバランスが非常に良く、何よりノイズがないのが快適です。一般的なハムバッカーよりもはるかにノイズレスでありつつ、きちんとPAF系の音が出ています。
ただ、ネックが58年的シェイプで非常に太く、約4.8kgとかなり重いため、弾くのには男気が求められるギターだと思います。近年ものの4kgを切っているハイエンド系レスポールとは全く趣が違っています。
発送はヤマトの着払いにて行います。恐れ入りますがNCNRにてお願いいたします。その他ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ。