【 底知れぬ潜在能力 】
マダム・ルロワのラインナップの中では、圧倒的に手が届きやすい『ルロワの入門編』ではありますが、
『流石ルロワ』と唸るほどのクオリティと透明感があり、本当に美味しいです。
日本国内で出回る機会もたいへんに少なく希少。見つけた今こそ買い時です。
澄んだ輝きのある黄金色、ほんのりと熟成香、口に含むとミネラル感とふくよかな果実味。
「コトー・ブルギニヨン」は、こんなにも緻密で華やかなものかと感動を覚えるでしょう。
想像を遥かに超えるポテンシャルを秘めるこのシャルドネは、『これはシャサーニュ・モンラッシェ?』と間違える程のポテンシャルです。
これは正直、驚きます。思っていたよりも遥かにパンチの効いた白に仕上げています。
数あるブルゴーニュのなかでも頂点に位置する1868年創業のトップブランド「ルロワ」。
1942年にD.R.C(ロマネ・コンティ社)の株式を取得し、
共同経営者として「ロマネ・コンティ」を最高位のワインに押し上げた「伝説」は全世界に広く知られます。
現オーナー、「ラルー・ビーズ・ルロワ(マダム・ルロワ)」は、1991年にD.R.Cの経営職を離れ、
自身が運営するルロワに全精力を注ぎ、『超一流』『唯一無二』と言われる今日の名声を築き上げました。
『ワインの個性は土地が決定するもの。ワインは畑で生まれ、生産者はその手助けをするだけ』という考えの下、
畑が持つ個性を最大限に表現するワイン造りを追求し、驚く程の低収量を貫き、ブルゴーニュで最も早くからビオディナミを導入。
また、ブルゴーニュ随一のテイスティング能力の持ち主として知られるマダム・ルロワは、その並はずれたテイスティング能力によって、
そのワインをより完璧なものへと昇華させていると言われます。
「コトー・ブルギニヨン」とは、2011年ヴィンテージよりフランスのINAO(国立原産地・品質研究所)が認定した最も新しいアペラシオン。
北はシャブリ&グラン・オーセロワから、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、マコネ、ボージョレの
6つのワイン生産地域全てのブドウを使うことが許される為、生産者の実力が味わいの「肝」となります。
また単一品種が基本のブルゴーニュにありながら、「ブレンド」することが認められたレアなブルゴーニュ。
この「コトー・ブルギニヨン」の白は、アリゴテ、シャルドネ、ミュスカデ、ピノ・ブラン、ピノ・グリの品種の使用が可能で、
そのブレンド比率なども決まっていません。この自由なくくりの中でブルゴーニュワインの素晴らしさを表現出来る、
大変ポジティブな位置づけのアペラシオンです。
ちなみにルロワのコトー・ブルギニヨン・ブランは、他とは一線を画しシャルドネ100%で造られています。
2018年は、ブルゴーニュ白の当たり年。豊かな果実味とエレガントな酸、ピュアなミネラル感が心地よく、
長い余韻をお愉しみいただけるグレート・ヴィンテージです。
マダムも高齢になってきました。マダムのワインがいつまで入手できるかわかりません。
希少価値の高いこのコトー・ブルギニヨンは、セラーに長く寝かせることで、見事な進化を遂げ続ける『化けるブルゴーニュ』です。