自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
出会いたかった「裸の大将」がここにいる! 懐かしい日本の風景を描いた主要作品のほか、人物伝や放浪日記など、その魅力を集大成。
山下清心の風景―日本全国を歩いた放浪画家の眼
野に咲くたんぽぽの綿毛のように―人物伝・いまだ旅をつづける山下清の生涯
山下清の才能を開花させた人々―創造力の源泉はどこにあるのか?
私のなかで生きている清さん―在りし日のさまざまな面影にふれる
清画伯、ヨーロッパを歩く―海を渡ってぶらりぶらり
新東京十景―素描画が語る懐かしい風景
裸の大将、ひとりごと―日記から味わう放浪画家の表現力
レビューより
放浪画家で有名な山下清さんですが、実際の作品はどうなんだろう? と手に取ってみました。主要な作品が収録されておりわかりやすい。
山下清さんの生い立ちから放浪画家として有名になり49歳の若さで亡くなるまでの人物伝。彼の主要作品も沢山紹介されている。これを読むと、本人の才能を埋もれさせる事なく見守った周りの人々も素晴らしく、とりわけ彼が過ごした八幡学園の環境が無ければ彼の才能が世に知られる事は無かったのだろう。
山下清氏の美術館を訪問する機会があり読んだ。 今更だが本物の天才である。 彼の軌跡は様々な形で世に出ている。 本書には氏に関わった人達の証言が網羅されているが、非常に興味深い。 その上で彼の作品に出会うと人間の奥深さを感じる。
本書は画家山下清氏の生涯を、各関係者の証言を織り込みながら辿った一冊です。切り絵作品や貴重なスナップ写真も豊富に掲載されています。
日本のゴッホと呼ばれるまでに才能を開花させたのは本人の天性はもちろんですが、周りの人々の温かな支えがあったことが本書を読んでよくわかりました。特に少年期を過ごした八幡学園の児童の個性を見守る姿勢に深い感銘を受けました。画家山下清を作り上げたのは八幡学園の存在が一番大きかったかも知れません。
没後何年経っても私たちが氏の作品に感動を覚えるのは、そこに山下清という愛すべき人柄そのものが投影されているからです。題名通り、山下清のすべてがよくわかる良い本です。