自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。画像にもありますように、表紙上部に小さな破れがございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
実戦的読書法、書斎をめぐるあれこれ、本の整理学、そして瞠目の読書遍歴――。現代を代表する知の巨人の、創造の秘密を全公開!
「同テーマの類書を読め」「自分の水準に合わぬ本は途中でも止めろ」「?と思ったらオリジナル・データにあたれ」…、実戦的読書のためのアドバイスから、書斎・書庫をめぐるあれこれ、そして驚異的な読書遍歴を物語る少年時代の作文まで。旺盛な取材、執筆活動の舞台裏と「知の世界」構築のためのノウ・ハウを全公開する。
1 知的好奇心のすすめ(知的好奇心のすすめ)
2 私の読書論(「人類の知の総体」への挑戦;体験的独学の方法 ほか)
3 私の書斎・仕事場論(わが要塞;書庫新築 ほか)
4 ぼくはこんな本を読んできた(ぼくはこんな本を読んできた;僕の読書を顧みる―中学生・橘隆志少年の読書記録 ほか)
5 私の読書日記(私の「書評」論「私の読書日記」まえがきにかえて;私の読書日記)
レビューより
読み進むうちに、卓抜した「本の読み手」であり「本の書き手」だということに向ってどんどん収束していく。
日常的な書の遍歴者であり「筆力の源」が分かる本。
" 直感 " " 機知 " " 摂取 " " 察知 " " 覚醒 " 分別 " " 抉る " " 深思 " " 推考 " " 美意識 " などの言葉が次から次と浮んでくる。
そんな立花氏が「これはという表現を思いつくまでに一番エネルギーを使う」というくだりは印象的。
これは " シソーラス " をかって激賞していたことに繋がる。
そして、「私の読書日記」はどんな読書案内より刺激的。雑書、奇書多数。
妹尾 河童氏による「河童が覗いた『ネコビル』の中」も楽しめる。
立花氏のデビューは田中元首相の金脈問題というまさにジャーナリストの仕事であったが、立花氏の真骨頂は好奇心旺盛さにある。宇宙から、革マル、臨死体験、利根川氏の分子生物学、インターネットからサル学まで。並の文筆家の得意分野を軽々と飛び越える。
ただ、好奇心という点で博覧強記の荒俣氏と比較すると、荒俣氏の仕事には世の中で知られていない、評価されていないものを原点から調べ上げるという私的好奇心の発露から、俗論をひっくり返す創造活動であるのに対して、立花氏の好奇心はすでに確立した学問、研究を勉強するという所に多きな違いがある。