太田忠司★甘栗と金貨とエルム★ 角川文庫
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| ★商品説明★ | 太田忠司著 「甘栗と金貨とエルム」 角川文庫 「甘栗と金貨とエルム」 平成２２年 ３月 文庫初版 「甘栗と金貨とシロノワール」 平成２４年 ２月 文庫初版 定価 各巻 ５５２円＋税 ３０１頁、２９３頁 |
| ★著者略歴★ | １９５９年、名古屋市生まれ。名古屋工業大電気工学科卒。昭和５６年「星新一ショートショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に。１９９０年長編「僕の殺人」で本格的なデビューを果たす。 |
| ★作品内容★ | ＜金貨とエルム＞ 甘栗とは、主人公の高校生探偵だ。探偵といっても、一週間前に事故で父親を亡くし、事務所でぼーっとしているところを、依頼人であるという小学生の少女につかまり、依頼料として金貨を一枚払っているのだから、その仕事を引き継ぐのは義務だと押しつけられたのだ。甘栗の母は産後すぐになくなり父子二人暮らしの尼栗は天涯孤独で、高校を続ける気も好きな絵を続ける気もなくしていた。それでも、父親の最後の仕事を引き受ける。仕事は、少女エルムの母を探してくれというのだ。父親はその名前に心当たりがあったらしく引き受けた。父の過去や、甘栗の友人関係、温かく見守る大人たち。なかなか、よくまとまっている。著者のライフワークの一つ”藤森涼子”も顔を出している。 ＜戦車とシロノワール＞ いろいろあったが高校復帰して2学期を迎えた、これも復帰させられた美術部長として文化祭の準備も忙しい甘栗。同級生の三ケ日や、直哉と同じような日々を送っていたが、そんな時、元最凶の中学生今は真面目な高校生の徳永がやってくる。戦車のような巨体で顔を貸せと言われビビるが、彼は、小学生の頃の担任の女先生を探して欲しいと依頼に来たのだった。結局その純情にほだされ、コーヒーとシロノワールで引き受けることに。隣の不良高校では彼の元中学の仲間がトップを争っているし、元担任は行方不明で探したアパートでは自殺死体。不良グループの上にはやくざも、そして甘栗の家には脅迫状。高校生が主役のハードボイルド風青春ミステリ。でも単に青春ミステリで終わらせないラストの展開は、さすが。 |
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