<<<全60巻リスト>>>
創刊号【葛飾北斎】:表現の冒険者。意表をつく構図と奇妙なかたちの幻視により、浮世絵を芸術へ昇華。
第2号【横山大観】:日本画の精神 dwellings 象徴主義。無窮を追い、伝統を革新し続けた近代日本画の重鎮。
第3号【東山魁夷】:自然の旋律を聴き、心の祈りを描く。人物のいない風景に、静謐な詩情を込めた。
第4号【尾形光琳】:日本的装飾美の完成者。機知に富む構図と豊かな色彩で、近代的絵師の道を拓く。
第5号【東洲斎写楽】:彗星のごとく現れた巨人。役者の芸の真髄を、誇張したポーズで大胆に表現した。
第6号【上村松園】:孤高の精華を求めた女流画家。凛とした気品漂う美人画で、究極の理想美を追求。
第7号【雪舟】:乱世に墨一色で風光を描く。中国で学び、水墨画における日本の美を極めた。
第8号【竹久夢二】:大正ロマンの旗手。独特の寂寥感漂う美人画や、美的生活への憧憬を形にした。
第9号【棟方志功】:型破りな「板画」の世界。ほとけを敬い、鬼のような手で生命力を彫り込んだ。
第10号【喜多川歌麿】:美人画の頂点。大首絵という手法で、鏡の中の女性の内面までをも描き出す。
第11号【伊東深水】:鮮麗な色彩で健康美を追求。江戸の美人画を現代に甦らせ、リアルな姿を追った。
第12号【佐伯祐三】:パリの壁に立ち向かい、燃え尽きた青春。広告や文字が躍る無人の街角を描く。
第13号【狩野永徳】:桃山障壁画の大成者。金と碧を用いた力強い表現で、王者の象徴を壮大に描いた。
第14号【小磯良平】:モダニズムと共に歩んだ洋画家。油絵の正道を歩み、明快で洗練された表現を確立。
第15号【円山応挙】:徹底した写生による革新。伝統をふまえつつ、心遊ばせる空間を創出した巨匠。
第16号【俵屋宗達】:形と色の戯れを楽しむ「絵屋の王」。生命への讃歌を、豊かな装飾美で表現した。
第17号【与謝蕪村】:俳諧と絵画を融合。南宗画の技法を用い、かすれた風景の中に詩情を込めた名手。
第18号【橋本雅邦】:日本画近代化の牽引車。穏やかながら熱狂的な探究心で、心持ちの美学を追求した。
第19号【歌川広重】:穏やかな旅人の視点で描く。雨や雪の情趣、極端な遠近対比による風景画の巨匠。
第20号【伊藤若冲】:ファンタジーの博物館のような写実と錯視。細部への執念が安らぎと驚きを生む。
第21号【岸田劉生】:内なる美と存在の神秘を求めた。対象を凝視する独自のまなざしで個の時代を歩む。
第22号【狩野芳崖】:伝統から雄飛した不死鳥。フェノロサの指導を得て、イメージ豊かな近代日本画へ。
第23号【鏑木清方】:下町の粋を愛した美人画の巨匠。江戸の情緒を、情感豊かな洗練された美で描く。
第24号【青木繁】:幻想と古代への憧憬を描いた夭折の天才。装飾美を極め、独自の物語世界を構築。
第25号【富岡鉄斎】:学問を重視した最後の文人画家。自由奔放な筆致で、仙境に遊ぶ心を描き出した。
第26号【黒田清輝】:洋画界に新しい風を吹き込んだ。典雅さと素直さを併せ持つ、近代洋画の父。
第27号【小野竹喬】:自然を愛し、そのなにげない姿を柔和に描く。茜空を描いた明快な画風が特徴。
第28号【長谷川等伯】:悲壮な思いを力に変え、青雲の志を遂げる。雄勁さと抒情性が同居する傑作を残す。
第29号【川端龍子】:生涯筆一管の情熱家。「会場芸術主義」を掲げ、豪放で力強い大画面を次々発表。
第30号【安井曾太郎】:時代をリードした洋画家。生き生きとした実感表現と主観的写実主義を確立した。
第31号【菱田春草】:不熟の天才。朦朧体から独自の写実へ、日本の自然を黙視し続けた美の探求者。
第32号【英一蝶】:元禄の風俗を軽妙洒脱に描いた。感性がとらえた影と光を、洗練された筆致で表現。
第33号【酒井抱一】:江戸琳派の祖。瀟洒な装飾美を追求し、小さな命に注ぐ温かい目線で四季を描く。
第34号【曾我蕭白】:18世紀の無頼画家。「狂」を命とし、既存の枠を超えた強烈な表現で観る者を圧倒。
第35号【狩野探幽】:江戸幕府の奥絵師。斬新な構図と余白を活かした画風で、狩野派に新風を吹き込む。
第36号【小林古径】:澄みきった画境と極められた描線。隠されたロマンティシズムを端正に描いた。
第37号【安田靫彦】:歴史画の開拓者。清澄な古典美を追求し、妍麗な神話や歴史の場面を格調高く描く。
第38号【梅原龍三郎】:天分と幸運に恵まれた巨匠。パリで学び、日本的な油絵の完成を目指した。
第39号【速水御舟】:美の求道者。真の写実を求めて表現を変化させ、異なる様式を高次元で融合した。
第40号【川合玉堂】:日本画の正道を歩む。日本の風土とそこに暮らす人々を、温かい視点で描き出した。
第41号【鈴木春信】:錦絵の創始者。謎に包まれた生涯の中で、繊細優美な男女の姿を多色摺りで描く。
第42号【池大雅】:幸せな南画家。詩・書・画が一体となった近代的な視覚を持ち、自由な画風を確立。
第43号【横山操】:戦後日本画の革命児。激情的な表現から沈潜した風景まで、圧倒的な存在感を示す。
第44号【田能村竹田】:旅と友を愛した文人画家。思念を込めた繊細な風景を描き、自適の画境に遊ぶ。
第45号【狩野山楽】:永徳の正統を継ぐ知性派。桃山障壁画の伝統を守りつつ、独自の融和を見せた。
第46号【岩佐又兵衛】:波瀾の生涯を送った個性派。伝統と独創を融合させ、巧みな空間構成を実現。
第47号【司馬江漢】:江戸のオランダ画家。東洋と西洋のはざまで、線遠近法を用いた洋風画を確立。
第48号【前田青邨】:歴史画に情熱を注いだ一生。澄んだ色彩と確かな構成で、瞬間の美を捉えた巨匠。
第49号【浦上玉堂】:武士から文人へ。独自の筆致で「壺中の天」を描き出し、孤高の画風を築いた名手。
第50号【歌川国芳】:奇想の浮世絵師。掟破りの斬新な構図で、武者絵や戯画など多彩な名作を残した。
第51号【渡辺崋山】:江戸後期の蘭学者・画家。西洋画法を学び、生命感あふれる肖像や写実画を描いた。
第52号【土田麦僊】:伝統的な日本画に西洋の近代的知性を融合。官能的かつ精神的な美の世界を拓いた。
第53号【東郷青児】:モダンで都会的な女性像で人気を博す。パリで学び、新しい美を求めた時代の寵児。
第54号【福田平八郎】:至高の花鳥画家。徹底した写生に基づき、鮮やかな色彩と斬新な装飾美を実現した。
第55号【村上華岳】:祈るように仏を描いた画家。自己をみつめ、密室の中で精神性の高い画境を築く。
第56号【藤島武二】:近代日本洋画の完成者。生気あふれる肖像画や、装飾美を追求した風景画を残した。
第57号【坂本繁二郎】:印象派を超えた独自の写実を創造。静的な構図で対象の本質を定着させた洋画家。
第58号【長谷川潔】:パリで活躍。メゾチントを復興し、神秘的で思索的な象徴的構成の版画芸術を追求。
第59号【竹内栖鳳】:京都画壇の巨匠。西洋の写実を取り入れ、余情あふれる新たな日本画スタイルを確立。
第60号【浅井忠】:日本と西洋の「あいだ」で独自の写実を追求。明治から昭和の洋画の系譜を築いた。
索引号:全60号の収録作品や用語など6000項目を網羅。日本絵画史の辞典としても活用可能。