梶井基次郎
(1901~1932)大阪市生れの小説家。父親の転勤で、東京へ、鳥羽へ、はたまた大阪へ。
1918年頃からの結核性の病に悩まされ、兄から投げ出された書物に嵌りこむ。
鴎外、漱石、潤一郎、ホイットマン・・・父親の退職と放蕩。自身の病気と放蕩。
第三高等学校時代の二度の落第。1924年、東京帝国大学文学部英文科に入学。
1925年、『檸檬』を発表するも、殆ど反響なし。1928年、授業料未納のため大学除籍。
1931年、創作集『檸檬』を刊行。1932年、肺結核のため病没、31歳。
多くの作家、詩人等との交遊。僅か20数篇の発表で、死後評価は徐々に高まった。
書名:梶井基次郎全集(昭和41年:筑摩書房版):全3巻:
著者:梶井基次郎
編集:淀野隆三/中谷孝雄/
題字:川端康成
発行所:筑摩書房
発行日:(一)昭和49年6月20日 第十二刷発行 (昭和41年4月20日 第一刷発行)/
(二)昭和49年3月25日 第十刷発行 (昭和41年5月25日 第一刷発行)/
(三)昭和48年9月30日 第九刷発行 (昭和41年6月20日 第一刷発行)/
定価:2,600円 + 1,700円 + 1,700円 = 6,000円
所収:
【一】 作品 ◇ 檸檬 / 城のある町にて / 泥濘 / 路上 / 橡の花 / 過古 / 雪後 / ある心の風景 / Kの昇天 / 冬の日 /蒼穹/
筧の話 / 器樂的幻覺 / 冬の蠅 / ある崖上の感情 / 櫻の樹の下には / 愛撫 /闇の繪巻/交尾/のんきな患者/
習作 ◇ 詩二つ/小さき良心/不幸/卑怯者/大蒜/彷徨/裸像を盗む男/鼠/カッフェー・ラーヴェン/母親/奎吉/
矛盾の樣な眞實/瀬戸内海の夜/歸宅前後/太郎と街/瀬山の話/夕凪橋の狸/貧しい生活より/犬を賣る露店/
雪の日/汽車その他/凧/河岸 一幕/攀ぢ登る男 一幕/ 〇 編者註 / 後記(淀野隆三)/
【二】 遺稿 ◇ 栗鼠は籠にはいってゐる / 闇の書 / 夕焼雲 / 奇妙な手品師 / 猫 / 琴を持った乞食と舞踏人形 / 海 / 藥 /
交尾 / 雲 / 籔熊亭 / 温泉 /
批評・感想 ◇ 川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン /『新潮』十月新人號小説評 /
『戦旗』『文藝戦線』七月號創作評 / 詩集「戦争」/「親近」と「拒絶」/ 淺見淵君に就いて 他 /
日記・草稿 ◇ 第一帖 ~ 第十六帖 / 看護日誌(梶井ひさ)/ 〇 編者註(郡司勝義)/ 後記(淀野隆三)/
【三】 書簡 ◇ 大正八年 ~ 昭和七年 / 書簡索引 /
〇 年譜 / 書誌 / 編者註 / 後記(淀野隆三)/
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。14.8×20.0。計約3.0kg。≪古本購入≫
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