なお、本機などのDD方式のプレーヤーはDJ用であって音は良くないといった情報を流す方がおられるようですが逆ステマのようなフェイク情報です。
DD方式はベルトドライブ方式と比べて高い技術と精度が必要で下火になってしまったオーディオ業界にとってはとても厳しいのでしょう。
そのためかつては安物でしかなかったベルトドライブ機がいつのまにか主流になってしまいました。
DJ機としてはベルトドライブは使えないのでDD機はDJ用であってオーディオ用ではないみたいな考えがはびこってしまったようです。
今でもDD機のDCモーターにはコギングがあるので良くないみたいな事が言われるのですが全くの誤解です。
あえて誤情報を流すのはDD機を作る技術のないメーカーの関係者なのでしょうか。
もちろんしっかりとまじめに作られたベルトドライブ機はちゃんと良い音がします。
故長岡鉄男氏もそのように言われていたかと思いますし、私もそう認識しています。
付属品は純正のゴムシート、EPアダプターと取扱説明書のコピーになります。
不鮮明な所はあるかと思いますがご了承ください。出力ケーブル類などは直出しなのでもちろん付属します。画像にはレコードがありますがテスト用なので付属しません。
ゴムシートはクリーニングして保護剤をかけてあり、使用には特に問題はありませんが長岡氏が推奨されていたJP-501などに交換をお勧めします。
また、即決で購入された方には上述の純正カートリッジの上級機 SHURE M75ED typeⅡをお付けします。
本機は音に拘ったしっかりと重く堅牢なボードキャビ、重く頑丈なプラッターとシンプルで美しい高性能アームと
重く頑丈なアームベースなどの組み合わせでの本当に良い音を再生します。
力強く締まった低音、解像度も高くクリアーで繊細な高音など実に素晴らしい再生音です。
SHURE製の付属カートリッジはジャズやポピュラー向けのサウンドのようですが
とても優れたプレーヤーですので組み合わせるカートリッジの特徴は本当に良く引き出してくれます。
高級MCカートリッジと組み合わせてクラシックなども最高でしょう。
実際に分解整備してみますと本当に音に拘って丁寧にしっかりと造られている事を実感させられます。
レコードプレーヤーはオート機の方に人気があるようですが、少しでも音の良い製品でしたら絶対にマニュアル機です。
オート機構に使うコストを全て音のよさにかけられます。特に古くなるとオート機など複雑なものはどうしても故障のリスクがあります。
音を優先するなら後付け式のオートリフトアップ機構を使えば安心ですね。
本機は以前はオークションでも人気でしたがこのところ多く出品されてわりあい低額で取引されているようです。
現在多数出品されるという事は嘗てそれほど売れたという事です。間違いなく長岡氏の推奨の結果ですね。
整備、清掃無しの現状品なら低額もわかりますがしっかり整備すればこんな素晴らしいプレーヤーはめったにありません。
現行の安っぽい製品とは歴然とした違いがあります。長岡氏が常々言われたように重いオーディオ製品は音が良いのです。
ヤマハは後のYP-D7やGTシリーズなど強固なリジッド化を進めました。でも重要なのはリジッド化だけではなく重さなのです。
本機のアームベースは後のD7などと比べても特別に重いのです。
長岡式プレーヤーはアームベースは鉛でしたが特に固定せず重さだけで支えていました。リジッド化ではなく重さなのです。
本機では見た目はごく普通のプレーヤーですが実態は見かけに似合わないほどの重量化なのです。
ここは実際にアームを外して整備してみないとわからないでしょう。
はじめてレコードプレーヤーをお使いになる方はアームのバランスのとり方や針圧の掛け方など
一般的なプレーヤーの使い方をよくお調べになってからお使いください。
よくプレーヤーで問題になるのはカートリッジの取り付けによる接触不良とアームリフターなどの高さですね。