さとう珠緒さんは1990年代中盤から10年近く売れっ子タレントでしたが、まだ全く無名だった19才の時に全裸ヌード写真を週刊誌で披露しています。 理由ですが、おそらく二度目の芸能生活を始めたが全く売れず。 その時不幸にも当時の所属事務所が倒産して多額の借金の共同返済人になってしまったのか、もしくは3つ目の所属事務所 (1992年秋？に移籍した「プチスマイル」)からヌード撮影とバーターでまともな仕事を斡旋するという取引に応じたと思われます。 ＝＝＝ さとう珠緒さんは1973年1月2日生まれ。 子供のころはバトントワリングを初め、校内発表会や市民祭りでパレードに参加し、また小学生になったころ芸能人歌手の活躍が全盛時代で、自身も芸能界に入ることに関心をもったそうです。 当時 母親がCM製作会社に勤務していたこともあり、そのつてで1988年 漫画アクション主催の「第2回ミス・アクション・オーディション」に応募。 準グランプリに選ばれ本名の「佐藤珠緒」で、最初の芸能活動を始めました(当時15,中学3年生)。 ◆ そこに目をつけたのがTBS。当時TBSはフジテレビが女子高生を多用して夕方や深夜の番組で大成功したのをうらやみ、対抗策としてTBS自身も高校生をメインとしたタレントの発掘・お抱えに力を入れ始めました。 その一策としてさとう珠緒さんも選ばれ、他の「ミス・アクション」の出場者数名と「キキミー・クラブ」というガール・グループで最初のアイドル活動をスタートしました。 しかし メンバー全員が子供っぽい衣装を着ることを強制されたり、公園やデパートの舞台に出るとパンチラ盗撮の標的になったり、ラジオ出演では全くおもしろくないと感じるセリフを放送作家から話せと言われることに幻滅し、高校1年生の途中(1999年, 16才)で自主的に芸能界から引退しました。 ◆ その後は、地元の高校で”ふつうの女の子”生活をしていたようですが、あらためて趣味として映画や音楽の面白さを知ったところ 高校卒業後 たまたま「キキミークラブ」時代のVTRを見ていたモデル事務所のある人から、もしよければ芸能会にカムバックしないかと誘われ、1992年ごろ 2度目の芸能生活をスタート(19才)しました。 しかしすぐにさとう珠緒さんは自分をとりまく環境が一度目の芸能活動時代と激変していたことを痛感させられます。 1回目の時は「ミスコン準グランプリ」のブランドとTBSのバックアップもあり、いわゆる 口を天に向かって開ければ勝手に仕事が降ってくる 状態だったのが、2度目となると自力でゼロ・ベースから営業に出向き、ひたすらオーデション・面接試験を一次から受けないといけなくなったのです。 ”ボーカルレッスンとか演技レッスンも必死に頑張ったんですけど、箸にも棒にもかからなかった。CMモデルのオーディションもたくさん応募したが、ことごとく落選した。収入がないのでしょうがなく事務所の電話番とか庶務業務もしていました。” と、さとうさんは当時を振り返っています。 ◆ 二度目の芸能活動ということで、芸名は「桜珠緒」に変更。 当時の数少ない活動記録として 1992年7月発売のグラビア雑誌「すっぴん」に「桜珠緒」の名前で青色ビキニ、ピンク色のワンピース、ブルマ(へそ出し)写真を披露しています(当時19才)。 ↓ 「桜珠緒」時代の貴重な写真 https://i.pinimg.com/736x/97/ee/b5/97eeb5a6c318235f565303dc0b38e662.jpg おそらく不幸にもこの前後で所属事務所が倒産し、多額の負債を重ね、さとうさんも借金返済の共同名義人になっていた可能性があります。 その時、グラビア雑誌を見た業界者からヌード写真の話があり、佐藤さんがこれに応じたのかもしれません。 もうひとつ、この時 倒産した事務所の職員だった方(女性；仮にKとします)が事務所から独立し、さとうさんだけを引き抜いて新たに芸能事務所「プチスマイル」を創立。K氏は同社の社長 兼 さとうさんのマネージャーに就任。 このK氏からヌード公開と引き換えにまともな仕事を取ってくるというバーター交換をした可能性があるのかもしれません。 (一部記事では仕事がゼロのさとうさんが解雇されそうになった際、Ｋ氏が彼女の引き抜きを口約束したとの記載もあり)。 ご質問のヌード写真は 「さとう珠緒」でなく 「珠緒」の名前で掲載。 週刊ポスト1993年1月1・8号、2月5日号、3月？号 の計3回に出演。 当時さとうさんは19才。タイトルは「新・激写」。撮影者はあの篠山紀信でした。 ヌード写真で見せた裸体が大評判となり、またK氏もこれを宣材資料として相当彼女の売り込みをがんばったのでしょう。 またまた芸能事務所が変わったので、今後は芸名を「さとう珠緒」にしました。その後は、 ・1992年: 毎日放送のラジオ番組の企画アイドルユニット「ヤンタン茶屋町学園おちゃめ組」オーデションで準グランプリを受賞。 ・1993年: TBCの夏キャンペーン・キャラクター ・1995年、テレ朝のスーパー戦隊シリーズ「超力戦隊オーレンジャー」のオーピンク役で本格的に女優デビュー その後はミニスカポリスや、ぶりっ子芸などで過去仕事ゼロだったのが嘘のように、超売れっ子となりました(本人曰く、絶頂期は1年に171本 仕事をしたとのこと)。 これらの活動で得られた金で、二度目の事務所が負った莫大な負債も完済できたそうです。