このトホホなジャケットが災いしてか、Ｂ級シンフォニックロックか？なんてスルーしては大間違い、こちらは知られざるプログレッシブロック系作品がまだまだ未発掘のまんまに眠っていると思われる南米キューバからやっぱり発掘されたプログレッシブロックとジャズロックの変異体、ナランハメカニカの９０年代の活動期に録音されていた貴重な蔵出しアーカイヴ音源集。リリースは南米メキシコのアヴァンジャズロック系レーベル、Ｌｕｎａ Ｎｅｇｒａから限定枚数のリリースだったもので、現在ではやや入手困難。全く同じバンド名で良く混同されやすい、アルゼンチンの７０ｓシンフォニックロックバンドとは全く何の関係もない、こちらはキューバ出身で活動期には音盤を残すことなく消滅し、奇跡的に残されていた録音マテリアルを編纂して作品化したものがこれで、このハイレベルな内容からして恐らくはアルバム制作が目論まれてのデモレコーディングだった可能性は充分にあり。編成はフルート奏者を中心に、ベース、ドラムス、ギター、ピアノ、キーボード、ヴォーカルを擁する５人編成。メンバーはいずれも非常に無名でほかの南米ジャズシーンやプログレシーンとの絡みもない演奏者ばかりだけれども演奏力は抜群に上手く、演奏センスとしては７０ｓジャズロック系に近似値があるタイプ。録音のテクスチャーもスタジオデモ録音に加えて恐らくはライブ録音マテリアルも含まれているのでは？と思われ、この点でも明快鮮明バリシャキな現在の録音技術では全く無理筋な、あのモア～っとした７０年代的なテクスチャーへと上手く転化していて、いやがうえにも幻のプログレ感を醸し出している所以。内容は上記のごとしで、プログレッシブロックとジャズロックの中間地点で揺らめき、吹きまくるフルートを中心に展開するアンサンブルの妙は、例えばＰＦＭ、バカマルテ、ジェスロタル、フォーカスなんかの要素を南米プログレのメロディックさとイタリアンプログレ的な躁鬱感で共振させたような素晴らしさ。必聴！！！ NARANJA MECANICA-1993 1995(luna negra)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり）、プラケースは中古盤として並品（スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります）★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

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