こちらは高級模型メーカー モアのブラスモデルになります。
購入後、展示はせずに収納しておいたコレクション品になります。
保管方法は、メーカー推奨の和紙にくるんだ上で暗所に保管していました。
従いまして、外箱含めて状態は良いと思います。
~モア製品について~
貨車世界の天賞堂とも言われるモア製品
手に取る前だと随分高いなと感じていましたが、所有してみてわかったことは、
よくこの価格でここまで再現したな。 です。
昨今の高級モデルにある、『見えない裏側も手を抜かずに再現』を約20年前に実現したメーカーです。
実車は荷物相手だからこそ、仕上げは簡素化しており、化粧がありません。
モデル化するに当たり、むき出し部分が多い分、再現する難易度が上がり、それは手間がかかるという事です。
同一形式でも各個体によって細かな違いがありますが、その違いにまでこだわっているのは、
設計者がよほどの貨車好きだったからだと思います。
運転会などで ハイクオリティな機関車はよく見かけますが、 ハイクオリティな貨車はほとんど見かけません。
それもそのはず、貨車は複雑な形をしており、造詣が非常に難しいのです。
平面がなく、塗装についても影になる部分が多いため難易度も高くなる。
なのに、世間的評価は(おそらく)ブリキ貨車に毛が生えたような物・・・・。
ムサシノモデル機関車につながっている貨車が全車両プラ製というのもなかなか見ていて悲しいものですが、
後ろまでお金をかけれる方は少ないと思います。
そのせいか、貨車が5万円となると 「高い!」 ってことになりますが、製作難易度でいえば、貨車の方が上を行くと思います。
物価高と韓国の人件費上昇でブラスモデルの製造コストはここ5年ほどで2倍になったと聞きます。
もうこの様なハイクオリティなブラス製貨車の生産は価格面で難しいと思います。
参考までに2021年に生産されたワールド工芸の貨車が45000円~です。
~実車について~
小坂鉱山からの鉱石輸送は無蓋車が使用され、1971年の時点では約110両のトキ25000形が専属で配備されていました。
積荷の亜鉛鉱石は“含水微粉精鉱”という細かい砂と水が混ざったもので、輸送中の振動で流動化してアオリ戸の隙間からの漏洩損失が酷かったそうです。
言い換えれば高価な鉱石を線路際に撒き捨てているという状況で、新たな精錬所の建設を機に 国鉄は専用車を用意する事としました。
同時期に汎用の大型無蓋車トキ15000型は後継車の登場により余剰が生じており、これを活用して登場したのがトキ23600になります。
1971年に28輌が改造されました。
亜鉛泥鉱は比重が重いのでアオリ戸の高さはそれほど必要なく、荷役はバケットクレーンによります。
なので、改造内容はシンプル且つ大胆で、トキ15000形のアオリ戸を低くして閉鎖し、耐候性鋼板で内張りしてプール状にしました。掃除用に排水管も装備。
残念ながら積荷の影響で腐食が早かったようで、また、荷役の効率も悪かったのでしょう。1980年代初頃までの短い活躍でした。
~モデルについて~
特徴ある低く閉鎖したアオリ戸を丁寧に再現しています。
省略されがちなプール状の内張りは耐候性鋼板の強度が伝わるよう表現されています。
掃除用の排水管も省略することなく装備しています。
妻面の構造がよく分かる車両です。
スポーク車輪採用し、ブレーキ関係も勿論装備しています。
黒一色ですが、天賞堂のSLの様に高級感ある仕上げがされています。
鉱山から精錬所まで一般貨物につながっていたようで、全部で5両(製品は5種類)揃えました。
有蓋車とつながったときは凸凹がより際立つので印象深い車両です。
1両を残してサヨナラします。
長期間保管の車両になります。
商品状態は「商品状態の目安」を参考にしております。
特製品の場合、メーカー以外が販売目的で手を加えた車両になり、そういう仕様の品なのでその状態を「新品」と置き換えて考えます。
トラブル防止のため、必ず写真で判断願います。
当方の思い込みにより商品説明が間違っている場合も考えられますが、現物優先とさせていただきます。
上記の理由により、JUNK品として出品いたします。
JUNK品の為、返品、交換、クレームはお受けできません。