
Kamesan(カメサン) KS-T2000(3chポータブルミキサー)キャリングバック付き
比較的見た目は綺麗ですが、古いアナログ音声機材は音質やガリ等について補償致しかねますのでご留意下さい。
機材更新に伴う廃棄と聞いております。
現状渡しとなります。通電は確認済みです。
たいていこのモデルは電池BOXが故障しているものが多いのですがこれは故障していませんでした。
ショルダーストラップがProtabraceのものに交換されておりました。
やぶれや糸のほつれ等も見受けられます。
以下はAIによる詳しい商品説明です。
参考までにどうぞ。
概要・位置付け
KS-T2000 は、主に動画撮影・フィールド録音用途に向けられた 3チャンネル ポータブルオーディオミキサー(ロケーションミキサー) です。
映像制作・DV/miniDV 撮影、ニュース取材、ENG (Electronic News Gathering) 等で使われることを念頭に設計されています。
小型・軽量で持ち運び性を重視しており、乾電池運用にも対応(外部電源供給も可)
主な仕様・機能
以下、入出力、電源、ノイズ特性、操作系統などを軸に仕様を整理します。
項目内容
チャンネル数3 チャンネル入力 (マイク/ライン兼用)
入力端子XLR キャノン3ピン(オス) × 3
入力レベル- マイク入力: 70 ~ 30 dB(バランス、可変) - ライン入力: 20 ~ +4 dBm(バランス)
入力インピーダンス- マイク入力: 3.0 kΩ(ダイナミックマイク向け) - ライン入力: 600 Ω(または 10 kΩ の仕様併記もあり)
出力端子バランス XLR(3ピン メス) × 2(L/R) アンバランス RCA 出力 × 2(L/R)
出力レベル切替+4 dBm / 60 dBm 切替可能(XLR 出力側)
周波数特性50 Hz ~ 15 kHz ±0.5 dB(定格負荷時)
ノイズレベル- マイク入力時: 約 55 dB 以下 - ライン入力時: 約 69 dB 以下
総高調波歪率 (THD)50 Hz ~ 15 kHz において ローカット(ハイパス)フィルタ各チャンネルに 160 Hz、12 dB/oct のローカットスイッチ搭載
ルーティング各入力チャンネルは左 / 右 / 両方 出力バスへ割り当て可能(スイッチ操作)
モニタリング- ヘッドホン出力あり。モニタリングソース切替可能(L, R, L+R, 外部モニタ入力) - モニタ入力 (外部ステレオ信号) を 3.5 mm ミニジャックで受け入れ可能(モニタ回線入力)
ラインアップ発振器内蔵 1 kHz テスト信号発振器搭載(信号配信調整用)
電源- 内部: 単3形乾電池 × 4(アルカリ、ニッケル水素、その他対応) - 外部: DC 11.0 ~ 17.0 V(BP-90 コネクタ、極性注意) - 外部電源が供給された場合、内部電池は自動的に無効化される設計
消費電流 / バッテリー持続時間- 定常時:約 0.35 A 程度(電源 4.8 V、ファンタム使用時含む) - 持続時間: 約 4 時間以上(満充電ニッケル水素電池使用時、20℃~40℃条件)
外形寸法 / 重量約 158 mm × 128 mm × 48 mm(突起物除く) 質量:約 1.00 kg(バッテリー含まず)
操作概要・使い方のポイント
入力モード選択
各チャンネルには入力モード選択スイッチがあり、以下のようなモードを選べます(例:“P48 / Dy-M / LINE / A-B”など)
P48: +48V ファンタム電源(コンデンサマイク用)
Dy-M: ダイナミックマイクまたは電源不要型マイク
LINE: ラインレベル信号
A-B: 12V 給電型マイクなど対応するタイプ
入力調整
各チャンネルにはトリム(ゲイン調整)コントロールとチャンネルフェーダ(音量スライダー)が搭載されています。トリムで最適な信号レベルを得て、フェーダでバランスを調整する運用が基本です。
ルーティング
入力ごとに左右出力どちらか、または両方へ信号を送る設定が可能。たとえばインタビュー音声をステレオ左右に振り分ける用途などでも使えます。
ローカット(高域通過)フィルタ
各チャンネルに 160 Hz のローカットスイッチを搭載しており、風切り音や低域ノイズ(振動、地面の起伏などによるノイズ)を除去するのに効果的です。
モニタリング切替
モニタースイッチで、L / R / L+R / 外部モニタ入力を切り替えて、どの信号をヘッドホンで聴くか選べます。また、外部モニタ入力(ステレオ信号のモニタ返し)をミックスに重ねて確認が可能です。
ラインアップ発振器(1 kHz)
出力調整時やレベル揃え時に便宜を図るため、1 kHz テスト信号を発生させて調整できる機能を持っています。
電源管理
外部電源が供給されると内部乾電池は停止し、外部優先で電源を使います。乾電池運用時は、VU メーター表示やファンタム電源機能が電池寿命に影響しますので、必要ないときは無効化するなど運用に注意が必要です。
使用順序・注意点
電源オン/オフ時は入出力ケーブルをすべて接続・切断する際には必ず電源をオフにした状態で行うようマニュアルにも注意書きがあります。
長所・特性・評価傾向
長所・強み
1.堅牢性と信頼性
金属筐体構造で堅牢、XLR コネクタ部の耐久性も比較的高評価とされている記述あり。
2.音質・ノイズ性能
定格範囲におけるノイズレベルや歪率実績はまずまずで、実用上十分な性能を提供すると見られます。
3.柔軟な電源運用
乾電池運用が可能なため、電源供給が困難な屋外やロケ現場でも使いやすい構成。
4.用途に即した機能
ロケ用途で有用なローカット、高分岐ルーティング、1 kHz 発振器など、実用性を考えた設計。
留意・弱点・改善余地
リミッター機能がないため、ピークトランジェントの制御はハード依存。音声過剰入力時には注意が必要という指摘がある(多くのフィールドカメラには内蔵コンプレッサ / リミッターがあるため設計思想上排除されたという談評論もあり)。
出力レベル切替(+4 / 60)を誤ると、後段機器とのレベル整合性で混乱を招く可能性がある。
バッテリー運用時間は実用的とはいえ制約がある(4時間程度)ため、長時間運用時にはスペア電池や外部電源確保が望ましい。
高周波ノイズや電源ノイズ、ケーブル引き回しなど、現場環境による干渉には注意が必要。
用途例/適用シーン
映像製作(撮影スタジオ外、ロケ、ミニDV撮影現場)での音声ミキシング
ENG/ニュース中継取材の音声処理
フィールド録音、取材、インタビュー撮影における複数マイクの混送
小規模ライブ音声収録(ただし電源・ライン整合に注意)
英語版取説は以下を参照して下さい。
https://www.fullcompass.com/common/files/4139-KST2000Manual.pdf