種別：刀 無銘：備前国福岡一文字吉房 時代：鎌倉中期 長さ：72.1ｃｍ 反り：1.8ｃｍ 元幅：31.0ｍｍ 元重：6.6ｍｍ 先幅：20.7ｍｍ 先重：4.0ｍｍ 重量：７５６ｇ（刀身のみ） 付属品：白鞘、白鞘袋、折紙（本阿弥光常）極札（本阿弥光瞭） 福岡一文字吉房は、同時期の助真や則房と並んで、鎌倉中期の一文字派を代表する名工の一人です。吉房は、古書などでは、その作風や銘字の相違などから同名の刀工が三代あったと記載されていますが、今日の研究では上記の説の他に、一人の刀工の作風の変化と言う説もあります。 福岡一文字派は、鎌倉時代初頭の則宗を事実上の始祖とする一派で、鎌倉中期に至り最も絢爛な大丁子乱れの作風を展開しました。その華やかな作風から同派の作を「日本刀の華」と称する愛刀家もいるほどです。 本刀は、鞘書（本阿弥日洲）と極札（本阿弥光瞭）の記載によると江戸期に肥前佐賀藩鍋島家に伝来した作で、大磨上無銘ながら、その作風から本阿弥家十二代光常によって一文字吉房の作と極められています。 姿は、鎬造、庵棟、鋒延びて中鋒となり、指表に腰樋、指裏に二筋樋を施している。鍛えは、板目に杢、流れごころの肌交じり、淡く映り立ち、地沸つき、地景入る。刃文は、大模様、小模様の丁子刃に、足、葉頻りに入り、金筋、砂流しかかる。流石に鍋島家に伝来しただけあって、いかにも吉房らしい華やかな丁子刃を焼いた作で、加えて平肉もたっぷりとついて健全な一文字吉房の佳作です。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 出品者は、刀剣愛好家ではありますが、プロではございませんので、ご質問をいただいても適切な回答が出来ない場合がございます。 主に、自らの所蔵品に加えて、知り合いの方から預かりました御品物を出品しております。 出品している商品を画像でご判断していただき、ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。 また、撮影で使用している刀枕や刀掛けなどは出品物に含まれません。 ※付属品がある場合は。本文中に記載いたします。 ※寸法は手測りの為、誤差につきましてはご容赦ください。 落札後、二十四時間以内に取引情報入力、二日以内の御入金、御品物が届き次第速やかな受取連絡をお願い申し上げます。 刀剣類・火縄銃などを落札された方は、購入受取後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、二十日以内に各都道府県の教育委員会への所有者変更届出が必要になります。