日本語字幕付き!
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鮮烈映像&迫力サウンドで観るアムステルダム『リング』第1弾
ワーグナー:
楽劇『ラインの黄金』
~『ニーベルングの指環』序夜
オーディ演出
ヘンヒェン指揮
アムステルダム音楽劇場
1999年 ステレオ
好評を博したオーパスアルテ・レーベルの『リング』から序夜『ラインの黄金』全曲です。
ピエール・オーディ演出によるパワフルな舞台をデザイン的につくりあげるのは、来日公演のゲルギエフ『リング』でも話題を呼んだ近未来的舞台装置デザインのゲオルギー・ツィーピン、映画『ドラキュラ』で1992年度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した衣装デザインの石岡瑛子の両名で、これに照明のヴォルフガング・ゲッベルが加わって視覚的なインパクトの強さには絶大なものがあります。
また、この『リング』のシリーズは、エクストラ・フィーチャーが充実していることも大きな特徴。それぞれのオペラの余白部分に、主要キャストを紹介し、静止画像を使用してナレーションであらすじを解説する「キャスト・ギャラリー&シノプシス」という項目と、ドキュメンタリー映像、インタビューなどで構成される「イントロダクション」という項目の特典映像が収録されています。
楽劇『ラインの黄金』(『ニーベルングの指環』序夜)
まず印象的なのは、舞台奥からと正面左手から斜めに張り出した2枚の巨大な壁。可動式のこの壁が、あるときは地底を覆う鉄骨もあらわな天井となり、またあるときはヴァルハラ城へと伸びるスロープにもなるなど、舞台を実際よりも重層的に見せる工夫は見事、光を反映する素材で造られていることもあって、照明の加減で様々な様相を呈するあたりも秀逸です。この装置は、ゲルギエフ指揮&演出のの『リング』でもグラスファイバー製の巨人像で大いに話題を提供したツィーピンの得意とするところでしょうが、ここでは単なるオブジェの域を越えた、空間を演出する重要な素材として使われているのが印象的です。このへんは演出家のアイデアの違いというものでしょう。
アイデアといえばもうひとつ、オーケストラ・ピットと客席の仕切り部分を増強して通路にし、その上で歌手たちに演技をさせているという歌舞伎のようなアイデア(例えば、指環を手放すよう警告するエルダとヴォータンのやりとりは、指揮者ヘンヒェンの真後ろでおこなわれます)も面白い効果をあげています。
もっとも印象深いのは、アルベリヒが統治するニーベルハイムの場面。前述した巨大な天井に炎が映えるその様子はまるで巨大な製鉄所。アルベリヒが大蛇に化けるシーンでは、天井と左右から黒々と伸びたホースがそれぞれ火を吹きながらのたうつという、安全第一の日本では考えられないような演出で舞台を盛り上げます。
その他、はっきり「異形の地底人」として描写されたニーベルハイムの住人には驚かされますし、神々それぞれに象徴的な色のローブをまとわせた石岡瑛子の衣装など色彩的な効果やインパクトにも事欠きません。
音楽的にも大変優れており、キビキビしたテンポでドラマティックな進行をみせるヘンヒェンの指揮ぶりはなかなかのものですし、歌手たちもかなりテンションの高い歌いっぷりです。特に、かつてはロッシーニ・テノールとして名を馳せたクリス・メリットが、狂言廻しのローゲ役を見事にこなしていることには注目、バレンボイムの指揮でバイロイトでもミーメ役を歌っていたグレアム・クラークの参加も見逃せません。
収録は1999年で、画質、音質ともに優秀。標準的な日本語字幕付きであることも大変ありがたいところで、これはオペラ本編はもちろんドキュメンタリーにも適用されています。
各巻【エクストラ・フィーチャー】として、「キャスト・ギャラリー&シノプシス」、「イントロダクション」がついており、『指環』入門編として、
さらにはこだわりの上級者向けにもありがたい仕様となっております。
画面:カラー、16:9 anamorphic
音声方式:LPCM 2.0ch.ステレオ、DTS 5.1ch.サラウンド
字幕:日本語・英・仏・独・西・伊・蘭・
NTSC
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