
自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。1ページ下部に保管時の悪さからごく小さな折れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
名優の仕事は、熱い。名優の言葉は、深い。
週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』初の書籍化。昨年死去した夏八木勲、蟹江敬三をはじめ、平幹二朗、松方弘樹、千葉真一、中村敦夫、林与一、近藤正臣、前田吟、平泉成、杉良太郎、綿引勝彦、伊吹吾郎、田村亮、風間杜夫、草刈正雄ら16人の名優が登場。名作の秘話、役作りの真髄を語り尽くす珠玉の役者論。
●「演じるほかに、道はなかった」―夏八木勲
●「セリフは、魂の叫びだ」――蟹江敬三
●「斬るときは、手首の力を抜け」―松方弘樹
●「スターはベンツに乗れ、役者は電車に乗れ」――平泉成
●「自己主張を消して、存在する」―平幹二朗
●「演技とは、ホテルの鍵穴から覗かれているようなものだ」――前田吟
●「日本のアクションを変えてやる」千葉真一
●「死には、美学がある」――杉良太郎
●「時代の妖怪で、あればいい」――近藤正臣
●「印籠には、持ち方がある」――伊吹吾郎
●「演技の間はサッカーに似ている」中村敦夫
●「仕事のないときこそ、芸に差が付く」――林与一
●「感情は、後払い」――綿引勝彦
●「セリフにも、表情がある」――風間杜夫
草刈正雄 田村亮などなど金言の連続!
平幹二朗
千葉真一
夏八木勲
中村敦夫
林与一
近藤正臣
松方弘樹
前田吟
平泉成
杉良太郎
蟹江敬三
綿引勝彦
伊吹吾郎
田村亮
風間杜夫
草刈正雄
【編集担当からのおすすめ情報】
日本が誇る役者たちの「知られざる芸談」を聞き出したいという筆者の熱い思いから生まれた本企画。特に夏八木勲さん、蟹江敬三さんは生涯最後のロングインタビューとなりました。人生を演技にかけた男たちの仕事論は、どんな職業にも通じる「熱さ」が籠もっています。週刊ポスト連載時には収録できなかった未公開エピソード満載です。
レビューより
これは役者論や芸術論でもありますが「仕事論」でもあります。一時代を築いてきた役者さん方のインタビュー(またこのインタビューを聞いて編集した著者の実力には驚く限りですが)ではありますが、主役級でも脇役でも生き馬の目を抜く映画界、テレビ界の一線にいた人は何を思いどう仕事をしてきたのか。貴重な話ばかりです。
「自分が絶対に越えられない人がいるときにどうするか」
「スポットライトが自分に当たらないときにどうするか」
「思いがけず大きな仕事が自分に回ってきたら?」
一線級の役者さんが語るのはどんな人にとっても参考になる話ばかりです。そしてその人たちが語る、いわば日本エンターテイメント界のレジェンド達、勝新、高倉健、三國連太郎などなどの逸話はもう涙無しでは読めません。
大御所方の話は深くてとても面白い。 大御所が語るレジェンド級の逸話も大好物です。 現代への叱咤激励は昔見ていた時代劇さながら痛快でした。
俳優になったきっかけや俳優としての転機、各自の俳優観などが率直に語られている。しかし、千葉真一が『仁義なき戦い』で愚連隊隊長大友役だったことについて、「撮影間近に急に北大路欣也と入れ替わった」としか触れられておらず、実際は当初大友役だった北大路がそれを嫌がったために千葉の山中役と交替したことは省略されている。この二人の配役交替は実は二度目で、東映の重役だった北大路の父、市川右太衛門の存在もあっての東映側の配慮だったらしい。