貨車というものは機関車や電車、気動車に比べると脇役的な存在になりますが、
なかなか奥が深く、貨車マニアになってしまうと市販の製品では満足が出来ません。
そのため、多くは改造が可能な『バラキット』という形で製品化されており、
個々の特徴をユーザー自らが反映させて完成させる・・・・という感じです。
当方の様に手先が器用ではない場合は、指をくわえて他人様のコレクションを眺めるか、
代金を支払って組んでもらうか、『モア』や『ワム』等の高級メーカー品を購入するかです。
貨車は安いと勘違いする方がいらっしゃいますが、キット価格でいえば気動車も電車も客車も貨車も大差ありません。
組立は気動車・電車が楽で、次いで客車、一番難しいのが貨車です。
従って、『モア』や『ワム』等のメーカー製貨車が高価なのは当然のことです。
昔、エンドウのブリキ貨車が値段の割に出来が良く、そのイメージで貨車は安いと思いこまれている方が多数なのではないかと思います。
此方のコレクションは、『主役』としての貨車になります。
高級模型メーカー モアのブラス製品と連結しても見劣りしない品をコンセプトに製品化された特製品です。
購入後、展示はせずに収納しておいたコレクション品になります。
保管方法は、和紙にくるんだ上で暗所に保管していました。
特製品の 国鉄貨車 コラ1です。
実車が極限までスリム化された軽量貨車だったため部材が細いのですが、見事に貧弱に見えるフレームを再現しています。
実車の特徴をよくとらえてモデル化しています。
~実車について~
支線区へもコンテナ輸送を拡大することにり、支線区への運用は製作コストが低い二軸車で十分であるという考えで製作された車両である。
1962年度に汽車製造で55両が製作され、当初はチラ1形として登場した。
1965年のコンテナ車制定に伴う称号改正でコラ1形と改称された。
1種5t 旧型コンテナ3個積みである。
荷重は19t。
支線区への運用において丙線の軸重制限13t以下を許容しなければならず、
自重は7t以下とすることが求められたため、極限まで軽量化した設計となった。
しかし、極限まで軽量化したため、走行安定性の不安から入換を含む走行時にはコンテナ3個を積載するかあるいはコンテナなしで運用しなければならないという厄介な制約が発生した。
更に、1971年に2種5t新コンテナが登場するとサイズの関係で車体中央に1個しか積載することができなくなるというどうしょうもない欠点が生じた。
そのため、使い勝手が最悪になり、大部分がクソ田舎の北海道地区でコム1形を置きかえる形で運用され、1983年度までに廃車され、形式消滅した。
まあ、国鉄あるあるの現場の事を考えないお偉い人が設計して、結果使いにくいものができる。
フレーム車は形状が複雑なのでかなりのスキルが必要です。
そのうえ操作機器や補強棒等は非常に細かくとても繊細な作業を求められます。
更に塗装・・・・こういう複雑な車体を均一に塗装するのは至難の業です。
大量に必要な形式なのに制作が大変・・・・・
つまり、旨味がない!
ただ、大量という事で一定の販路があると判断されたのか、暇だったのか知りませんが、
商品ラインナップに組み込まれました。
コストの掛かる穴あきプレート車輪を採用していますので、パーツ代を考えても設けがあったのか??
と思える品です。
長期間保管の車両になります。
商品状態は「商品状態の目安」を参考にしております。
特製品の場合、メーカー以外が販売目的で手を加えた車両になり、そういう仕様の品なのでその状態を「新品」と置き換えて考えます。
トラブル防止のため、必ず写真で判断願います。
当方の思い込みにより商品説明が間違っている場合も考えられますが、現物優先とさせていただきます。
上記の理由により、JUNK品として出品いたします。
JUNK品の為、返品、交換、クレームはお受けできません。