【1】概要:
・Grundig社が1960年代に製造したと推定される126×176mm口径フルレンジユニットを後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・聴いた瞬間、非常に高品位で生き生きした音であることが分かります。
・画像10に示します周波数特性測定結果は良好です。
・再生可能周波数は65~15000Hzと読み取れます。
・低音も良く出てきます。
・また高域特性がよく、シンバルの打音などが非常に生々しく再生されます。
・ソースは選ばずオールマイティに素晴らしい音を聴かせてくれます。
・能率は高いので小出力の真空管アンプにも最適です。
【2】ユニット、システム仕様:
・型式:Grundig 7059/3
・口径:126×176mm
・コーン:超軽量
・エッジ:フィックスド
・インピーダンス:4Ω
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅200mm、高さ300mm、奥行220mm
・材質:天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・エンクロージャーの詳細仕様、製作工程につきましては下記を参照ください。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37355200.html
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。
・バナナプラグ変換、極太ケーブル用変換アダプターも付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・JAZZのハードバップ演奏を雰囲気をよく再生します。
・デーブブルーベックの「Anything Goes!」の艶やかなアルトサックスの音色、ドラムの大口径バスドラの豪快な再生に感心しました。
・もちろんボーカルは絶妙な表現をきかせてくれます。
・アコースティック系の音楽には非常に相性が良い様です。
・高音質録音のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・これは1958年録音ステレオ盤ですが、素晴らしい録音と演奏です。
・バイオリン、チェロなどの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・低音部の合奏が強力で演奏全体のグレードが上がった感じです。
・元来クラシックは得意なソースですので文句なしの再生です。
・総じて、音楽ソースを選ばず透明感のある見通しの良い音が得られていると思います。
【5】Grundig企業概要
・Grundig (グルンディッヒ )は、1945年にニュルンベルクで設立されました。
・第二次世界大戦後はドイツでのラジオの需要を認識して1947年にキットを発売しました。
・1951年には最初のテレビが新工場で生産され急速に普及しました。
・同時にGrundigはヨーロッパ最大のラジオ、ステレオ、スピーカーなどオーディオ生産会社のひとつになりました。
・その音に良さによりヨーロッパ全土、アメリカで販売が大きく伸びました。
・出品のユニットはこの時代のものです。
・1960年にはGrundigにとって初めてとなるドイツ国外生産(テープレコーダーの生産)が開始されました。
・1972年にGmbH(有限会社)からAG(株式会社)へ変更しました。
・長年、フィリップスは主要な株主でしたが1993年に経営を退き、1998年、バーバリアのコンソーシアムへ売却しました。
・2000年末に本社をフュルトからニュルンベルクへ移しました。
【6】周波数測定システムについて
・現代最高性能のWavespectra Ver. 1.51システム(下記参照),およびスタジオ仕様最高級コンデンサマイクを使用しています。
https://gtkc.net/efu-mirror/soft/ws/ws.htm
【7】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーNews 5月号です。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38463995.html
・PHSTを同梱しますので活用ください。
・効果につきましては下記を参照ください。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38043672.html
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html