1967年に発売が開始され70年代まで人気を保ったセイコーのアラーム機。出品の品物は1968年製、初期型の ref. 4006-7000 のひとつです。動作も外見も、きわめて状態がよく、年齢を考えれば申し分のない品物だと思うのですが、いささか疑問の点もあり、そのあたり青字で説明に記しますので、ご熟読の上、入札をご検討ください。
【機械】
搭載の27石自動巻、Cal.4006A は画像にお示しした通りとても綺麗な状態で、2017年に購入後オーヴァーホールはしていませんが、日差+1分以内と精度も出ています。
2時位置のプッシュボタンと3時位置の竜頭とも、機能、感触に問題はありません。
〈操作法〉プッシュボタンと竜頭の動作で、機能をコントロールするわけですが、その手順がなかなかユニークです。以下に説明します。
● プッシュボタンは、通常位置(画像にある位置)から、1)押し込む、2)1段引く、ことができます。
● 竜頭は通常位置から2段引くことができます。
〈ゼンマイの巻上げ〉
時計機能用ゼンマイの巻上げ機能は自動巻のみで、手巻きはできません。
通常の手巻き時計の要領で、竜頭を押し込んだ状態で12時方向に回すと、この時計の場合、アラーム用ゼンマイが巻上がります。
〈時刻セット〉
時計の時刻は竜頭2段引きの状態で行います。合わせ方は一般の時計と同様です。
アラーム時刻設定は、竜頭1段引きの状態で竜頭を6時方向に回し、アウターダイアルを回転させて行います。アウターダイアルのマークを希望の時刻に合わせてください。このとき、プッシュボタンが通常位置でアラームOFF、引き出した状態でアラームONです。
〈カレンダー〉
プッシュボタンを通常位置からぐいと押し込むことで日付の早送りができます。
竜頭2段引きで、針を22時から25時に移動させることで、曜日を進めることができます。
【外観】
ステンレススティールケースの直径は竜頭を含まず37ミリ。ラグ幅18ミリ。厚さが14ミリほどあって、けっこうずっしりとした印象です。8時位置、裏蓋寄りにごく小さな打痕がありますが、その他は裏蓋を含め、小傷こそあるものの全体的には極めて綺麗な状態です。
シルバーカラーの文字盤、針、インデックスに、カレンダーダイアルにも、特筆すべき劣化はありません。
竜頭のヘッド部には、ルーぺを通して見ると、わずかに傷があるようですが、おおむね綺麗な状態です。プッシュボタンも同様です。
風防はアクリルガラス(=プラスティック)だと思いますが、これにも傷や欠けはありません。
●疑問点
本体が4006-7000、ダイアルが4006-7070と、本体のリファレンスとダイアルのリファレンスが異なっています。両者が一致しているのが普通のようで、ひょっとしてダイアルがスウィッチされているのかなと調べてみましたが、私がネット検索した範囲では、本体のリファレンスが7070であるモデルはついに見つからず、現在のところ、7070はダイアルだけに与えられたナンバーで、この時計の場合、これでオリジナルのままなのだろうと考えています。
いずれにせよ、この解釈も、所詮私の浅知恵によるものなので、断言はできません。オークションをご覧の方でお詳しい方がいらっしゃれば、是非、ご指南いただきたいと思います。また、この時計に興味のある方は、このあたりのことを考慮のうえ、ご検討くだされば幸いです。
【付属品】
別途購入のセイコーブランドのステンレススティール・ブレスレットが付属します。現在、腕周り17センチほどに調整してありますが、クラスプ内のバネ棒移動だけであと1センチくらいは伸ばせると思います。余りコマがふたつ付属します。バンドは未使用ですが、かなり長い間時計に装着しておりましたので、念のため超音波洗浄のうえお届けする所存です。
発送はクリックポストを予定しています。送料は当方で負担します。
ご質問があればご遠慮なく。