商品説明下部にも写真がございます
応安三年、南北朝裏年期入りの長船の名作短刀
延文・貞治型の刀姿と乱れ映り見事、南北朝期の備前短刀
長船兼光門下と思われる、遺作が大変希少な在銘刀
守護クラスの差料か、備前彫りの棒樋と二筋樋見事な入念作
昭和26年2月、最初期の大名登録
南北朝期の備前長船物、裏年期入りの傑作短刀
短刀:「備州長船守景 応安三年八月日」
※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※
【寸法】
登録証種別:短刀
登録証銘文:「備州長船守景 応安三年八月日」
登録証長さ:1尺0寸0分(約30.3cm)
登録証反り:0寸0分
元幅:2.8cm
先幅:2.4cm
元重:0.45cm
先重:0.4cm
【刀身】
平造り、庵棟、身幅広め、無反りとなる
鍛え、小板目肌積み、小杢を交えて流れごころとなり、乱れ映り立つ
刃紋、糸直刃、処々に小沸よくつき、匂口やや締まりごころとなる
帽子、直に入り、やや掃きかけて浅く返る
彫物、表・樋先の下がる棒樋 裏・腰元に二筋樋
中茎、生ぶ、先栗尻
ハバキ、金着二重
【説明】
南北朝時代、応安三年の裏年期を有する、大変希少な長船派刀工・守景の裏年期入り長銘による傑作短刀です。
銘鑑によると、守景は南北朝の貞治~応安期頃に活躍した刀工であり、かつて長船派と並び称された畠田の出身と記されています。
このことから、両派の関連性が指摘されています。守景の作例は非常に少なく、研究も進んでいないため、本作のような希少な例は非常に貴重です。
本作は、兼光一派に特徴的な備前の延文・貞治型の体配を備え、杢目が目立つことからも、兼光の指揮下で作刀されたものと推測されます。
そのため、守景は畠田鍛冶出身の長船刀工という位置づけが妥当と考えられます。
本作は、遺作が少ない守景による資料価値の高い長銘であり、鍛冶自身が彫ったとされる備前彫りの樋が入っている点からも、
南北朝時代の守護や守護代など高位の武将のために鍛えられた自信作と推測されます。
実際に手に取ると、兼光風の乱れ映りが非常に見事な地鉄と、やや地味ながら小沸が付く焼刃が秀逸で、
まるで当時の長船派の総帥・兼光を彷彿とさせる抜群の出来栄えです。
前述の備前彫りは当時のものと考えられ、簡素ながらも後世には模倣できない浅く上品な彫りが刀身の価値をさらに高めています。
刀姿は短刀としては長めで身幅が広い、いわゆる延文・貞治型の体配で、南北朝期の動乱の産物とも言えるその形状は、古来より愛刀家の垂涎の的となっています。
さらに、南北朝時代・応安三年(1370年)の年期が入ることで、その価値は計り知れません。
この年は、九州探題・今川貞世が九州に派遣された年であり、九州へ出征する武将のために鍛えられた一振りと想像するのも決して故無い事ではないでしょう。
本作は昭和26年2月という、初期の大名登録(教育委員会確認済)であり、古くから名家で大切にされてきた非常に由緒ある短刀と考えられます。
加えて、銘鑑にわずかに名を残す程度の希少刀工・守景による裏年期入り南北朝時代の長船短刀で、資料的価値も抜群です。
未鑑定品で古研磨のため極小さな刃毀れがありますが、研磨で除去可能な範囲であり、現在の状態でも鑑定の提出や鑑賞には問題ありません。
そのままでも十分お楽しみいただけますが、高位の鑑定書取得も期待できる、健全な状態の希少刀工・長船守景による短刀です。
近年では、兼光のみならず、延文・貞治型の南北朝期に遡る備前短刀が非常に人気を集めており、入手困難な状況が続いています。
無銘でも相当な価値がありますが、本作のような長銘・在銘で裏年期入りの短刀が市場に出る機会は極めて稀です。
この貴重な機会をお見逃しなく、ぜひお求めください。
【ご注意事項】※入札前には必ずお読みください。入札後は以下へ同意いただけたものとさせていただきます。※
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・骨董品・中古品であるという事をご理解いただき、過度に神経質な方のご入札は申し訳ありませんがお断りいたします。
・寸法は、専門の器具を使用して採寸している訳では無く、あくまで素人採寸のため誤差はご容赦ください。
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