
[完成品] 1/72スケール アオシマ製
日本海軍 局地戦闘機 『紫電』 11型乙
川西航空機製
模型サイズ : 全幅 : 167mm 全長 : 123mm 全高 : 57mm
アオシマ製1/72スケールのプラモデルを組立塗装しました。塗装は主にエアーブラシによる吹付塗装です。塗装色は機体上面が川西系海軍暗緑色、下面はシルバー(無塗装を表現)、機体内部は川西系機体内部色、プロペラはレッドブラウン日本機プロペラ色、車輪はタイヤブラック色です。主翼前縁の黄橙色味方識別帯はエアーブラシ塗装です。
あくまでも素人が趣味のなかで製作したものです。仕上がり具合は画像にて確認ください。
尚、非常にデリケートな商品なので、発送に際しては細心の注意をして梱包致しますが、輸送の途中で部品が脱落したり折れたりしたりすることもあるかも知れません。出来れば接着等ある程度の補修が可能な方の入札をお願い致します。
[局地戦闘機『紫電』11型乙]について
『紫電』は水上機を生産してきた川西航空機が初めて手掛けた陸上戦闘機です。本機のベースとなった機体は15試水上戦闘機『強風』で、戦争が始まったときには進出した地域に飛行場が完成する前の制空権確保に近くの河口や湾から発進する水上戦闘機を計画したものでした。しかし、世界情勢の急激な悪化から、開戦までに間に合わなくなることを予測した海軍は、その頃に大陸で戦果を上げていた『零式艦上戦闘機』を水上機に改造することとなった。繋ぎ的に開発したのが『二式水上戦闘機』で運動性能の良い零式艦上戦闘機のDNAを引き継いでおり予想を超える傑作水上戦闘機となった。その後、完成した完成した『強風』は活躍の場を失った。川西では『強風』をすぐに陸上戦闘機に設計変更し、昭和16年12月に設計に着手、早くも昭和17年12月に試作 1号機が完成、正式に『紫電』11型と命名され、翌年8月には量産が始めるというスピードで開発が進んだ。後にガンポッドに取り付けられた20mm機銃を改め4丁とも翼内に変更、水平尾翼端を矩形に変更したのが11型乙でした。しかし強風は太い胴体で中翼のままで陸上機に設計変更されたため、トラブルが続出、またメーカー設計陣としてとしてその性能には十分には満足していなかったため、採用直後から改良設計にとりかかり、昭和18年の年末には試作機を完成させた。『紫電』11型の改良型なので正式には『紫電』21型だが、『紫電』の改良型ということで通称で『紫電改』とも呼ばれた。改良された紫電改の最高速度は紫電の583km/hから644km/hと大幅に向上 し、これは海軍の戦闘機の中で最速で、日本の戦闘機で最強となった。『紫電』、『紫電改』には自動空戦フラップが装備されており、高速戦闘機であるにも関わらず、空戦の運動性能は抜群であった。昭和20年1月1には正式採用された。『紫電』は凡そ1000機が生産され、登場が遅かった紫電改は420機にとどまった。 そして、『紫電』、『紫電改』は終戦まで海軍の 主力戦闘機として、第一線で最後まで闘った。
『零式艦上戦闘機』から設計変更した『二式水上戦闘機』は傑作水上戦闘機となって活躍し、活躍の場をなくした水上戦闘機『強風』から設計変更された『紫電』、『紫電改』は海軍最強の陸上戦闘機となったのは何とも皮肉なことに思えます。