御存知!名手Snowy White参加 全盛期最末期の貴重なライヴ録音 Pink Floyd 傑作ライヴ盤「Is There Anybody Out There ? The Wall Live 1980 - 81」特殊仕様輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、スリップケース表面に使用感がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期最末期。
名手David Gilmour(G、Vo、Mandolin(”Outside Wall”))、名手故Richard Wright(Key、Accordion(”Outside Wall”))、Roger Waters(Vo、B、Acoustic G(”Mother”)、Clarinet(”Outside Wall”))、
名手Nick Mason(Ds、Per、Acoustic G(”Outside Wall”)、現Nick Mason's Saucerful of Secrets)となります。
サポートとして、名手Snowy White(G”1980年録音時”、後にThin Lizzy、Snowy White's White Flames、Snowy White's Blues Agency他)、Andy Roberts(G”1981年時”)、Peter Wood(Key)、
Andy Bown(B、Acoustic G(1曲のみ))、Willie Wilson(Ds、Per)、Clive Brooks(Ds、Per(1981年6月14日のみ) ex-Uriel、Egg)、コーラス隊の参加がございます。
プロデュースは御馴染みJames Guthrie(Judas Priest、Queensryche等手掛ける)となります。
1980年8月7・8・9日、1981年6月14・17日英国ロンドン”Earls Court”での実況録音からの抜粋・編集となります。
バンドが大きな成功を収めて行く中で、”Pink Floyd”のコンセプト創作者Roger Watersが自信やバンドの取り巻く状況に違和感を感じていく事になります。
またライヴ会場の大規模化の中でPink Floydの音楽が単なるエンターテインメントとして見做されていき、伝えようとする音楽が聴衆に理解されていない事に憤りを感じ、
非常に大きな疎外感と強い絶望感に苛まれていく事となります。
そして聴衆とミュージシャンの間には大きな壁が存在。様々なものを隔てている事に着目する事となります......................
そして自身や精神を病みバンドを去る事となった嘗ての故Sid Barrettを念頭に置き、不幸な過去を背負った架空のロック・スターの半生を描く中で、
それぞれ人間が隔てている精神の壁が存在。様々な苦々しい経験を経てそれが積み重なり、孤独と疎外感を強く増していく。
されど、その内側は嘗てのナチスや全体主義社会と繋がるもの。やがては崩壊を齎す.....................
というコンセプトを構築する事となります.................................
そして、新作制作会議で提案し、強く主張する事となります。
(コンセプトは実は二種考えられており、バンドとして選択したこれが”The Wall”、却下となった他方は後のRoger Watersの1st作へ変貌していく事となります....................)
プロデュースにかのBob Ezrinを迎えバンドは制作に臨む事となりますが、Roger Watersのコンセプトの有り方にBob Ezrin/David Gilmourは音楽面から異を唱える事となり、修正を図っていく事となります。
されどRoger Watersは独善的とも言える姿勢でコンセプトに固執し制作に臨んでおり、Roger WatersとDavid Gilmour/故Richard Wright/Nick Masonと対立を引き起こす事となります。
そして”The Wall”制作最末期。
演奏・音楽的貢献の有り方に不満を持ったRoger Watersは名手Richard Wright解雇を提案。
それを巡り、Roger Watersと名手David Gilmourが対立。
また作品の有り方が当時のアナログ盤時間制限の問題と重なる事となり、修正を施す事となります。
Roger Watersが独善的にプロデューサーBob Ezrin/エンジニアJames Guthrieと共に作品制作・編集をセッション・ミュージシャン起用で行う事となり、バンド内が混沌化。
David Gilmourは憤慨。
Nick Masonは後期”Pink Floyd”における音楽的制限の不満解消を兼ね、ソロ・プロジェクト作制作に乗り出す事となります。
また全盛期Pink Floydで(抒情性・幻想性という)重要な役割を果たした名手Richard Wrightはバンドでの音楽的居場所を失った事を悟り、ツアー後の解雇案を受け入れる事となります..................
摺った揉んだの末、新作はようやく完成。
リリースされた”The Wall”は大ヒットを記録する事となります..............................................
1980年2月からはツアー開始。
そのライヴはセットが大掛かりなもの。
長期ツアーを企画にて費用負債解消をDavid Gilmour/Nick Masonは主張するものの、Roger Watersは拒否。
5期間短期間ツアー企画にて他のメンバーは渋々同意、ライヴに臨む事となります.......................................
さて今作。
”The Wall”の完全再現ライヴとなります。
されど”What Shall We Do Now ?””The Last Few Bricks”二曲が追加された完全版というもの。
前者は制作末期に差し替えられた楽曲で、当時のアナログ盤時間制限の都合上削除。代わりに短縮改編ヴァージョン”Empty Spaces”が加えられ完成に至るというもの。
後者はライヴ演出上のインターヴァルとして設けられたインスト楽曲でございます。
またアナログ盤収録時間制約にて内容を凝縮せざるを得なかった本編”The Wall”制作。
ライヴという時間制限が無い事で削除/編集された部分を復活させている事がミソ。
アナログ盤では成し得なかった完全版をライヴにて構築、というRoger Watersの執念が窺えるものでございます。
されどRoger Watersの本編編集に違和感を感じたDavid Gilmour/故Richard Wright/Nick Masonがそもそもはこうあるべきであった、という意向が感じられるものでもございます。
今作はそもそも映画制作用に録音機材車にて録音されたものではございますが、Roger Watersには「”The Wall”完全版ライヴ」作品制作構想が有った感が窺えるもの。
収録時間制限が解消された将来に向けてもしくは映像、また当時企画されていた映画版として完全版を収録・リリースを見越していた感がございます。
”The Wall”制作中から名手故Richard Wright解雇決定そして制作末期でのRoger Watersの独断で故Jeff Porcaro/Steve Lukather等セッション・ミュージシャン起用。
作品編集の有り方もRoger Watersの強い意向という感。
名手David Gilmour/Nick Mason/故Richard Wrightが追いやられ相当な確執が窺えるものでございますが、演奏・アンサンブルは見事なもの。
サポート・ミュージシャンを迎えてはいますが、作品完全再現の為というものでございます。
全盛期Pink Floydによる”The Wall”完全版がミソでございます。
David Gilmour/故Richard Wright/Nick Masonの音楽的意地が感じられる感がございますが、逆ににDavid Gilmour/Nick Mason/故Richard Wrightの寛容さが窺える感もございます.................................
短期間ツアー5期間にてツアー終了。
ツアー後名手Richard Wrightはバンドを去る事となりますが、Roger WatersはPink Floydをより私物化。
”The Wall”映画制作後はRoger Waters単独でPink Floyd新作を”The Wall”完結編として定め、セッション・ミュージシャンを起用。
更にはPink Floyd解散を見越し、制作を行っていく事となります。
名手David Gilmour自身はRoger Watersの意固地加減に匙を投げ、「用があれば連絡を」とソロ独立に向け徐々に行動を本格化。
Nick Masonも離脱の選択を余儀なくされる事となります...............................
この機会に是非。