81年ごろのEGF-850になります。衝動買いしてしまい、改造を加えて使用していたのですが、金欠がひどくなってしまったため出品することにしました。後述の通り改造点が多く、コレクターの方には一切向きませんが、良質なLPタイプのギターをお探しの方にはおすすめかと思います。
目立った傷は少なめですが、後述しますが貼りトップの割れと、トップ材の剥がれが発生しています。動作に問題はありません。ボディバックは3ピースになりますが、この頃のEGFシリーズは1200でも3ピースバックの個体が存在していますので、違和感はないかと思います。

以下改造点等の詳細になります。

①電気系統
PUをTone emporiumのTE-24に換装、ポットはCTSのAカーブに、ジャックはPURETONEに変更しました。また、導電塗料が劣化気味だったため、一旦剥がしてFE-107に塗り替えています。コンデンサは非常に珍しいZenithにしています。素人配線であるもののガリやノイズはありませんが、気になる方は交換や配線の修正をお願いします。
導電塗料が気に入らないという場合はラッカーシンナーで取り除くことができますが、本体がラッカー塗装のため、作業の際には注意が必要になります。

②ネック、フレット等
ネックは現状でわずかに順反りの状態で、非常に良好な状態です。現在10−46ゲージを使用して12Fで6弦1.5mm、1弦1.25mmにしています。EGFシリーズは結構な本数所有していましたが、その中でもネックに関しては当たり個体と言って差し支えありません。
フレットはすり合わせがされているのか、段減りや傷もない綺麗な状態で、7割前後残っています。ロッドはいじる必要がなかったためとりあえず触っていませんが、この状態であれば左右にまだ余裕がありそうです。とはいっても古いものですし、素人判断になりますので完璧な状態ではないことはご了承ください。ブリッジはワイヤー付きのオリジナルのもののようですが、テイルピースは軽量なアルミ製に入手時から交換されています。弦が錆びてしまっているため、新しいものに貼り替えてから発送いたします。

③難あり点
画像の通り入手時からトップ材端に剥がれが発生しています。
隙間にタイトボンドを流し込もうかとも思ったのですが、しっかりとした設備がある状態であればボンドを流してからクランプで圧入するやり方が有効かもしれないと思い、とりあえず何もしていない状態です。
すぐにどうこうなるような状態ではなく、深刻な動作不具合を起こすものでもないと思いますが、気になる方はプロのリペアマンに相談された方が良いかと思います。


音について、配線材やハンダも結構こだわっているため、かなり完成度の高いものになっています。Tone emporiumのPUは低出力のアルニコ2タイプで、クリーンやローゲインなクランチセッティングに向いていますが、フリードマン等のモダンなプレキシ、JCM系でもしっかり歪ませることができました。極端にハイゲインなメタル系サウンドを志向しない限り、色々なジャンルで使用できるギターだと思います。

また、スーパーリアルのEGに共通する独特の味わい深い、野太いアタック感もあるのですが、ちょっとトーカイっぽい、上品なコリっとしたニュアンスも感じさせるのが本機の特徴です。当方今までこの頃のグレコはEGF1000を2本、700を2本、900を1本所有していて、そのどれもが結構荒い木目のマホガニーが使用されていたのですが、こちらの個体に関しては81年製ということもあるのかトーカイっぽいきめの細かいマホガニーが使用されているのも要因としてあるかもしれません。
ネックシェイプもこちらの個体については多少細めのものが採用されていて、約4.1kgとちょうどいい重量感で、扱いやすいギターだと思います。

発送はベース用のギグケースに入れ、ヤマトの着払いにて行います。恐れ入りますがNCNRにてお願いいたします。その他ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ。