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■メーカー・型番
JBL SG520

■付属品
無し

■コンディション/整備内容
・ボリュームケース横に新設（アルプス製　新品交換）
・トーン発振回路、不良につき基板部品交換
・アンプ部、ゲルマニウムトランジスタ不良個所につき、純正ゲルマニウムトランジスタ（未使用品）に交換。
・基板半田割れ修正

＊カスタム品：volume操作が側面のツマミとなっています

■動作保証期間：6か月（到着日より有効）
※詳しくはページ下部の「保証について」をご覧ください

●お支払い頂く金額（総額）について
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■商品について
JBL SG520　オーディオ史に名を刻む伝説的なステレオプリアンプ（コントロールアンプ）です。

不良パーツ（トランジスタ）等を交換を行って正常に出音する状態に整備しました。
また、出力レベルを調整するステレオスライドボリュームは正常に動作しませんでしたので
本機向かって右側面にＰＯＴを増設しそこで音量調整を行えるように改造を行っています。

現在入手困難な希少なパーツを数多く使用している歴史的な名器です。
１９６０～７０年代のビンテージスピーカー　JBLと組み合わせてお使いになるのに最高のプリアンプです。


1964年に登場し、その革新的なデザインと卓越した性能で、今日に至るまで多くのオーディオファイルから憧れの的とされています。
「グラフィックコントローラー」と称された未来的デザイン
SG520を最も特徴づけているのが、その外観です。
発表当時、アンプの操作パネルは回転式のノブ（ツマミ）が主流でした。
しかし、SG520はこれを一切排し、スライド式のボリュームと自照式のプッシュボタンのみで構成するという、
極めて先進的なデザインを採用しました。

この視覚的に設定が把握しやすいデザインは「グラフィックコントローラー」と名付けられ、
その後のオーディオ機器のデザインに大きな影響を与えました。

デザインは、JBLの数々の名機の意匠を手がけたインダストリアルデザイナー、アーノルド・ウルフ（Arnold Wolf）によるものです。
漆黒のガラスパネルに緑色の文字が浮かび上がる様は、半世紀以上を経た現代においても全く色褪せない美しさと機能性を誇ります。

歴史的意義：JBL初にして、ソリッドステート時代の幕開け
SG520は、スピーカーの名門であるJBLが初めて市場に投入したプリアンプです。
当時はまだ真空管アンプが全盛の時代でしたが、JBLはいち早くトランジスタを用いたソリッドステート方式を採用しました。

同社のパワーアンプSE400Sなどと共に、トランジスタアンプの性能と信頼性を世に知らしめ、
オーディオ界が本格的なソリッドステート時代へと移行するきっかけを作った、歴史的にも非常に重要なモデルです。

主な仕様と特徴
型式: ステレオコントロールアンプ

周波数帯域: 
20Hz～20,000Hz

全高調波歪率: 
0.15%

入力端子: 
Phono、AUX、Tapeなど豊富な入力を装備

トーンコントロール: 
低域用と高域用のスライダーを搭載

Aural Null Balancing System: 
1kHzのテストトーン発振器を内蔵し、厳密な左右の音量バランス調整が可能でした。

サウンドの評価
そのサウンドは、力強く、輪郭が明確で、極めて高い解像度を持つと評価されています。
特に、同年代のJBL製スピーカー（パラゴン、オリンパス、43シリーズなど）との相性は「筆舌に尽くしがたい」とされ、
ジャズやロックなどを生々しく、情熱的に再生する能力は他の追随を許しません。
音の芯が太く、それでいて細部のディテールまで描き分ける表現力は、ヴィンテージオーディオファンの間で伝説となっています。

総じてJBL SG520は、オーディオデザインの常識を覆した革新性と、
ソリッドステート時代の到来を告げた歴史的意義、そしてJBLサウンドの黄金期を体現する卓越した音質を兼ね備えた、
不朽の名作プリアンプと言えるでしょう。