【1】概要:
・西独WIGO社が1950-60年代に製作したと推定される、ブックシェルフまたはウォールマウントスピーカーシステムのオリジナルペアです。
・ユニットは音の良さで定評のある26cm×16cm口径の本格的なフルレンジです。
・WIGOのユニットは一目でわかる特徴があります。
・ゴールドシャーシ、角度で反射が変わるキャップ、黒、または赤カバーのマグネットです。
・WIGOの製品は業務用と民生用が同じで兼用です。
・従いまして信頼度の高さは定評が有ります。
・またうユニットの仕上げの良さと美しさはジャーマンビンテージの中でもひときわ目立ちます。
・音は素晴らしく低音、高音とも良く出てきます。
・高域は大型フルレンジに関わらず15000Hz以上まで伸びており、驚異的です。
・まるで良質のツィータが内蔵されているかの様な、クリアで透き通った音で感激します。
・低域は反応が良く量感もあります。
・さらに低音を充実させたい場合は下記のPHSTを使用することにより実現できます。
・ソースは選ばずオールマイティに素晴らしい音を聴かせてくれます。
・1950-70年代の音楽ソースを美しくかつ力強く再生します。
【2】ユニット、システム仕様:
・型式:WIGO 16cm×26cm口径フルレンジ
・インピーダンス:4Ω
・コーン:超軽量、フィックドエッジ
・マグネット:DEW
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフルはMDF、裏板は針葉樹系プライウッドで振動モードを変え不要な振動を抑えています。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのダークウォールナットオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・「ヘレンメリル&クリフォードブラウン」が見事に鳴ります。
・ぞくぞくするボーカル再生です。
・クリフォードブラウンのトランペットはまるで歌手が歌っているような見事なソロを輝かしい音色で聴かせてくれます。
・1950年代のハードバップの代表CDとしてホレスシルバーのブルーノート盤を試聴しました。
・テナーサックスと、トランペットが思いきり前にせり出してきて、のめりこんで聴いてしまいます。
・また太いウッドベースの音が快感です。
・アートブレーキ―の「バードランド」盤はモノラルですが、クリフォードブラウンの鮮やかなトランペットソロがさえわたります。
・また線が細いイメージがあったルードナルドソンのアルトサックスがテナーサックスのように太く逞しく鳴ります。
・アートブレーキ―のドラムスは、実は繊細なのですが、これぞというときには爆音で全体を支配します。
・その轟音を負けずに再生していると思います。
・この時代の録音盤にピタリです。
・クラシックとして大きなホールで録音された1957年録音ですが極めて高品質のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどの倍音がきれいに再生されます。
・チェロとコントラバスが太く鳴りますので、音楽の重心が下がり重厚で優雅な雰囲気が十分すぎるほど出てきます。
・素晴らしい!
【5】ほか・スタンドは含みません。
・下記記事の通りビンテージユニットはその構造上オーバダンピングとフィックスドエッジにより、環境やアンプにより低音の量感が不足する場合があります。
・その場合に下記に示しますPHSTを挿入することで音質を損なうことなく低音を増強することができます。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/34951517.html
・ビンテージとは思えない豊かな低音が出てきます。
・ペアで同梱しますので低音をさらに充実させたい場合使用ください。
・PHSTはケーブル接続時に挿入します。
・従いまして、有無の両方を任意に選択できます。