松下電子製の最高級回転抵抗体式ボリューム(アキュフェーズC-290Vなどに使用されたアッテネーター/ボリューム)使用のアッテネーター(パッシブプリ)です。
このアッテネーターはご存じの方も多いと思いますがAccuphase/アキュフェーズの高級プリC-270V(1992年 定価580,000円)から採用され、C-290V(1998年 定価980,000円)を最後に姿を消したボリューム/アッテネーターです。
コスト面で製造が出来なくなったと思います。
以下はC-290Vに記載されているボリューム/アッテネーターのコメントです。
・高音質CP素子採用4連ボリューム
「音質を左右する重要なボリュームにCP(コンダクティブ・プラスチック)素子を抵抗に使用、CP抵抗体は抵抗素子を印刷後、高温加圧形成することにより表面は鏡面状に仕上げられた低接触抵抗、低ひずみ率の素子です。直径8mmの極太真鍮シャフトをアルミ切削軸受けで支持、4個の素子をそれぞれ高精度アルミ切削ケースに収め完全なシールドを施し音質の向上を図った。可変方式は最も理想的な連続可変型でトラッキングエラーは-60dBの位置で実質0.5dB以内と驚異的な精度」
現在、この手のアッテネーターはRK501しかありませんがこれも高級になり中々手が届きません。
今、製作するとすればかなり高額になると思います。
アキュフェーズの本アッテネーターを搭載した機種をお使いになった方は分かると思いますが、回すのに力が必要な程「重い」アッテネーターです。このような仕様なので故障ではありません。
動作はXLRを除いて確認済です。勿論、ガリなど皆無です。
造りはKTAラボラトリーさんのプリアンプ(真空管式)と同じ材質の木材を使用(ラワン材?)ケースは塗装しています。
内部ですがラワン材は軽くて加工はし易いのですが強度的に少し弱かったので私が所有してから硬木材で補強しています。(本花梨とパドック使用)
大きなダイヤルは信頼の「サトーパーツ製」、小さなダイヤルはメーカー不明です。また、内部のセレクターの接続金具の締め付けが緩く、当方の持ち合わせの接続金具で補強しました。
インシュレーターはプラ脚からアルミ削り出しの物に交換しフェルトを貼っています。
RK501も過去2度使用した事がありますが、こちらの方が数段上のような気がします。
俗に言われる音痩せなどはしなく、今、使用している背面に写っている245シングルの音色がそのまま伝わって来ます。素晴らしいです。
外観は若干の小傷ありますが、目立つ傷なく経年の割には綺麗です。(ボリュームダイヤルに若干のキズあります。気になる方は交換してください。)
サイズ 280×240(突起含む)×90mm 重量 約3.0㎏
前面 左 セレクター5つ CD1 CD2 AUX1 AUX2 AUX3(XLR) 右 ボリューム
背面 左から 出力1(RCA) 出力2(XLR) 入力5(RCA4 XLR1)
アキュフェーズまC-280やC-290などで使用されましたが、ボリュームだけで価格の3分の一してもおかしくないような超高級ボリューム/アッテネーターです。
今後、出品される事は無いと思いますので、この機会にお使いください。
パッシブプリとして使用しなくとも、ボリュームだけでもいろいろな使い方が出来るかと思います。
発送はゆうパック80サイズ(東京まで1,080円)の予定です。
どなたか必要な方、入札願います。