ソニーTC-D5Mカセットデンスケ(その268) 極上美品 機能動作完全 整備調整済み メカ静か
SONYの最後のアナログデンスケです。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽く、本格的な生録に大変重宝しました。自分がこの機種を初めて入手したのは1989年の正月でした。昭和から平成に変わった頃です。自分たちの合奏の録音のために毎週持ち歩くのが苦にならない大きさと重さでした。さらに回転速度が安定しているのでダビングなどにも重宝した覚えがあります。今回のTC-D5Mは最近入手したもので、ごく最近丁寧に整備されたもので、録音も再生も巻き戻しも早送りも快調に出来る状態でした。唯一の問題はノーマルテープの録音は快調なのですが、クロムテープとメタルテープの録音の再生レベルがかなり低いので、どこが問題を調べました。バイアス発振回路のQ604とQ605のエミッター電圧の変化が無いことからテープによる録音バイアスが変化していないことが判りました。更に調べていくとカセットテープの後部の穴を検出して録音バイアスを切り替えるスイッチS902の給電側の端子の配線（赤）がはずれていました。半田付けをし直して録音バイアスがテープに応じて変化するようになりました。これで問題は解決しました。録音再生のレベルを3種のテープポジションで調整しました。念のためスピードをチェックし、少し遅かったので正確に調整しました。モニターボリュームも録音ボリュームもガリはありませんでした。電池室や電極は大変きれいです。電池室のウレタンは交換されていました。出品にあたり全機能をチェックし調整しました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、リミッター、マイクアッテネーターなどすべての機能が完全です。テープスピードも正確に調整しました。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生のレベルも一致し、左右のレベルも良くそろっています。400Hz信号を0dBで録音した場合ノーマルテープもクロムテープもメタルテープも左右ともよくそろって0dB付近で再生するようになりました。内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターやメータの動きもOKです。メータ照明もOKです。モータのトルクも大きく力強く回ります。メカニズムは大変静かです。最終期の製品であり、外見的には使用感は少なく大変きれいなものです。アクリル窓のきずは少なくかなりきれいです。後ろの防振ゴムも非常に良い状態です。入出力端子は大変きれいです。ステレオにつないでグレングールドの平均律第1巻のCDの録音と再生をノーマルテープを使って行いましたが、大型のカセットデッキと比べても遜色のない良い音で録音再生できました。白鳥英美子のアメイジング・グレースのCDのAR-4xスピーカーからの再生音をAurexのEM-410マイクを使ってメタルテープに録音しましたが、ノイズのないきれいな音で録音ができました。シリアル番号は#G212026です。これは最終期の製造番号です。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。お気に召さない場合は5日以内の返品をお受けします。その際には落札システム利用料と返送料はご負担ください。今後のメンテナンスも可能な範囲で対応したいと考えています。仕様などの詳細は以下をご覧ください。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5m.html