廃盤
3CD
ウィ-ン・フィルハ-モニ-管弦楽団 (1957-1963)
初発売名演集!
カラヤン、ミトロプーロス、ベームによる
ウィ-ン・フィル伝説の名演を収録。
ブルックナー、マーラー、R.シュトラウスという聴きごたえある後期ロマン派プログラムです。
<CD-1&2>
ブルックナ-:
・交響曲第8番ハ短調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー
1957年4月17日、ウィ-ン、ムジ-フェラインでのライヴ録音。オーストリア放送によって録音され、保管されていた音源を使用しているため、モノラルながら音質はきわめて良好。
同じ放送音源を使用しているとされる後発のORFEO盤(1CDに収録)より、分厚い音像に仕上がっています。
当時のカラヤンは、ウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就任して間もない頃で、覇気に富む演奏スタイルがなかなか魅力的です。同じ頃にレコーディングされているベルリン・フィルとのEMI盤に較べ、総じて速めのテンポが設定されており、率直なブルックナー像が形成されて入るのがポイントと言えるでしょう。個性豊かな弦楽器、管楽器の音色も聴きものです。
15:30+14:50+25:22+24:36=80:18
<CD-3>
マ-ラ-:
・交響曲第9番ニ長調
ディミトリ・ミトロプ-ロス指揮
ウィーン・フィルハーモニー
1960年10月2日、ウィ-ン、ムジ-フェラインでライヴ録音。個人的にはこのセットの目玉と言いたい素晴らしい演奏。これまで録音が存在するらしいという噂だけが広まっていた幻の音源で、こんなものがいきなり出てくる辺りにも、このレーベルの底力が感じられます。
ギリシャ出身の大指揮者、ディミトリ・ミトロプーロス[1896-1960]は、オペラやコンサート、ピアノ演奏にマルチな才能を発揮した大天才。彼は、バーンスタインに強い影響を与えたことでも知られており、特にそれはマーラーの作品で顕著だったことは有名な話。
ここに収録された演奏は、彼が急死する1ヶ月前、ウィーンのムジークフェラインザールでおこなわれた公演をオーストリア放送が録音したもので、演奏はマーラー生誕100周年を飾るにふさわしい圧倒的な内容。悲劇や諦観、官能、焦燥、憧憬といったさまざまなファクターに即時対応する当時のウィーン・フィルの弦の音色は素晴らしいもので、ミトロプーロスのきわめて動的なアプローチにハイテンションで応えて無限のニュアンスを織り込んでゆきます。
なお、放送局音源が失われてしまったため、個人所蔵の音源を使用していますが、演奏内容は十分に伝わるクオリティではあります。アンダンテが敢えて個人音源使用に踏み切ったことに拍手を送りたい破格の名演といえるでしょう。
27:40+15:37+14:11+22:11=79:39
<CD-4>
①R. シュトラウス :
・交響詩「死と変容」Op. 24
②R. シュトラウス:
・交響詩「英雄の生涯」Op. 40
ウィリ-・ボスコフスキ-(vn)
カ-ル・ベ-ム指揮
ウィーン・フィルハーモニー
1963年5月19日、ウィ-ン、コンツェルトハウスでのライヴ録音。オーストリア放送によって録音され、保管されていた音源を使用しているため、モノラルながら音質はきわめて良好。作曲者と親交があり、数多くのオペラの上演や交響詩の演奏を通じて、シュトラウス作品のエクスパートと称えられたカール・ベームのシュトラウス演奏の特徴は、細部がとにかく生きているということに尽きるでしょう。おまけにここでのオーケストラはウィーン・フィル、しかもライヴということもあって、実に面白い仕上がりとなっています。特に表現レンジの広い《英雄の生涯》は見事な内容です。
23:48 , 3:55+2:56+11:46+8:31+4:52+10:30=42:28