御存知!名手Michael Giles/Jamie Muir/David Cunninghamによる実験映画サントラ盤 現代音楽/民族音楽系隠れ名盤「Ghost Dance」国内仕様輸入盤 中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、CDに若干の摺り、解説に幾分の使用感、そして帯がございません。
内容は言わずもがな。
ラインナップは興味深い名手揃い。
Michael Giles(ex-King Crimson、MacDonald & Giles、Penguin Cafe Orchestraセッション、Greg Lakeセッション他、21st Century Schizoid Band他)、
Jamie Muir(ex-King Crimson)、David Cunningham(ex-The Flying Lizards)となります。
1983年5月3~6日録音、10/11日及び9月5日手直し/ミキシングとなります。
1995年7月David Cunningham/Michael Gilesにより作品化の為、編集となります(尚、アルバムの映像加工写真はJamie Muirによるものでございます)。
そもそもが1983年Giles/Muir/Cunninghamのトリオで創作を始めた所、映画のサントラ制作依頼が舞い込んだ事で制作された作品でございます。
さて今作。
「Ghost Dance」と銘打った即興映像収録から制作された実験映像作品のサントラ音楽でございます。
民族文化が持つ人間本来のアナログ感と西洋文明における都市化というディジタル化の中での疎外感、そしてそれぞれ人間が生み出した文明の衝突という奇妙さ、
民族文化と西洋文明の都市化の中で生じる衝突という矛盾を描いた映像作品がこの「Ghost Dance」の模様でございます。
映像が非常に知的な感覚を持つものであった模様。
そもそも映画コンセプトが「矛盾」というテーマである事から、その真逆の本能的なものを音楽で表現するというコンセプトから生まれたものでございます。
楽器は打楽器中心ではあったものの、サントラ音楽のテーマとなる民族音楽がそもそも生活に基づいたもの。
通常生活から独立した電子楽器使用を極力抑え、生活用品を含めたものを使用し生かすというという感。
録音含めた技術の進化を使用しつつ音楽として仕上げて行った、というものの模様でございます。
King Crimson”Lark's Tongues in Aspic Part.1”で使用された民族楽器やクラクションの使用からKing Crimsonを連想する向きもございますが、あくまで現代音楽系。
されど音楽的にリンクする面があり、また不思議な聴き易さ・解り易さ・色彩感が伴う事が非常に興味深い所。
またリズムの躍動感の有り方がロック的な感覚を持つ事(ロック音楽自体が本能的なものでもございますが.............)。
アンビエント・ループ的なものがかの”Frippertronics”を彷彿とさせる事等々、非常に興味深いものがございます。
そもそもかのRobert Fripp自身が「ロック音楽含めたポピュラー音楽の分野で興味深い活動をする現代音楽家」という評があり、King Crimson自体もそういった面を強く含む音楽性でございます。
奇妙なリンクではございます..............................
但し、「あくまでサントラ盤」。
サントラ盤はあくまで劇伴音楽。
映像の引き立て役で聴き手の映像への理解を手助けするもの。映像のインパクトを越えてはいけないという不文律がある感がございます。
現代音楽/民族音楽系ではございますし、意外は聴き易さがございますが....................................
映像という前提で成り立つ感がございます...............................
解説が非常に興味深いものでございます.............................
この機会に是非。