日本文学2冊①「筑摩現代文学大系第35巻 中野重治集」(+②講談社刊小田切秀雄著「中野重治――文学の根源から」) 筑摩書房 1979年2月25日初版第1刷発行 503頁 1800円+税 20.2×43.7×3.5cm 1.15㎏ (2冊で) ハードカバー セロファンカバー・函・函カバー付き * 講談社刊小田切秀雄著「中野重治――文学の根源から」(中古・並・無料)を同梱いたします。ご不要でしたら取引メッセージにてお知らせ下さい。
【①内容紹介】中野 重治(1902 - 1979)は 日本の小説家、詩人、評論家、政治家。福井県坂井市出身。東京帝国大学文学部独文科卒。 四高時代に窪川鶴次郎らを知り、短歌や詩や小説を発表するようになる。東大入学後、窪川、堀辰雄らと『驢馬』を創刊、一方でマルクス主義やプロレタリア文学運動に参加し、「ナップ」や「コップ」を結成。この間に多くの作品を発表した。1931年に日本共産党に入ったが、検挙され1934年に転向する。 戦後再び日本共産党に入り、また『新日本文学』の創刊に加わった。平野謙、荒正人らと「政治と文学論争」を引き起こし、戦後文学を確立させた。1947年から50年まで参議院議員を務める。 しかし1964年には日本共産党と政治理論で対立をして除名された。神山茂夫とともに『日本共産党批判』を出版している。 代表作に小説『歌のわかれ』『むらぎも』『梨の花』『甲乙丙丁』、評論『斎藤茂吉ノオト』、詩集『中野重治詩集』など。 詩人の中野鈴子は実妹、女優の原泉は妻。
【②内容紹介】 同時代を生きた著者による中野論の決定版! 中野重治は、わたしの中学生のころから(ということは60余年前から、ということだ)その魅力のとりこになっていて、それは生涯変わることなく、敗戦後にはずいぶん中野論を書いた気がしていたが、さてこんどそれらを集めて読んでみたら、気にいらぬものが多くて、結局、今回のこの書に収めたものだけが残った。……もちろん文学の根源からというのは、もともと中野の文学上の一貫した態度、感覚、思考であり、具体的な形はさまざまであっても、それを貫いたというところにこの作家の生涯がある。――「あとがき」より
【②目次】(「BOOK」データベースより) 中野重治の新しい意味/中野重治が生きていたら/展望-詩の時期のおもしろさ、小説家としての成長と深まり(敗戦時まで)/『愛しき者へ』(獄中から)/『村の家』の重い手ごたえ/『汽車の缶焚き』の現実と冒険/『歌のわかれ』-昭和の青春文学をこえて/『むらぎも』-革命文学としての成熟、その一つの形/『甲乙丙丁』-ここで切り開いたもの/中野重治の『WE SHALL OVERCOME SOMEDAY』〔ほか〕
経年により、カバー縁にイタミ、三方に軽ヤケヨゴレがあります。
【本の状態】 経年により中古感があり、三方に軽ヤケ、函・函カバーにシミ縁角イタミがありますが、装丁はしっかりしており、中は書き込み等はなく(見落としがありましたらご容赦ください)、概ね並の状態です。本書が中古書であることを御了承のうえお買い上げくださいますようお願い致します。 122361224