江戸時代ごろの瀬戸美濃地方で焼かれた

織部焼 井戸滑車です。

頬を流れる涙に見立て

「涙痕」（るいこん）とも呼ばれる

曜変も見られる緑釉の景色は素晴らしく、

陶器でありながら大変耐久性があり、

永い間井戸の滑車に実際に使用され

長年のスレがありますが、

遠い昔、この滑車で

井戸からセッセと水を汲みあげられていた事を

想像すると真に感慨深いものがあります。

用の美と言える、本物の古民藝としての

オーラを放っています。

現在の使用は敷き布をして

やはり敷板、花台などとして、

上に置いた美術品などを

より格調高く演出できます♪

その他、欠けなど見られますが、

敷き板としての強度は確保されており、

味わい深く総じて良好です。

古い品ですので画像も

ご確認の上ご検討ください。

★サイズ(約寸)

直径29ｃｍ

厚み5ｃｍ

重量4.8ｋｇほど

※バトミントンの羽はサイズを確認するための

サンプルです。

★織部焼概要★

日本を代表するたくさんの焼き物を生み出した美濃ですが、

なかでも独創的な焼き物が織部焼。

千利休の高弟だった大名茶人・古田織部の指導によって焼かれた器です。

自由で大胆な精神から生み出された織部焼は、

その斬新さから大流行しました。

わざとひずませて非対称に仕上げられた形や幾何学模様の絵付け、

青織部の緑色に代表される美しい色合いなど、

それまでの茶道の世界に見られなかったデザインで人々を驚かせたのです