-- 「キムチの味」ジョンキョンファ　朝鮮の味と暮らし、四季折々のキムチレシピ　朝鮮家庭料理の伝統と味を紹介するとともに、朝鮮民族の心

「キムチの味」
ジョンキョンファ

定価: ￥ 1980

#ジョンキョンファ #ジョン_キョンファ #本 #生活／家事

春一番のたんぽぽの和えもの、夏のどじょう汁、そして四季折々のキムチなど、毎日のごはんから特別な日のごちそうまで、食いしん坊の料理家が語る朝鮮の味と暮らしが詰まっています。

【ジャンル】料理エッセイ

【内容】朝鮮の味と暮らし、四季折々のキムチレシピ
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中は美品だと思います。
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モランボン調理師専門学校講師で、NHKの「きょうの料理」でもおなじみの朝鮮料理家ジョン・キョンファ。本書では、在日2世の著者自らの暮らしに深く根づいている朝鮮家庭料理の伝統と味を紹介するとともに、朝鮮民族の心について、ありのままに語っている。
「にんにく、唐辛子、ねぎ、ごま、そしてごま油。生まれたときから、体にいいものばかりを毎日たっぷり食べつづけているのが朝鮮人です」と著者。キムチ、たんぽぽのセンチェ、五穀飯、どじょう汁など、季節の食材とスパイスをふんだんに盛り込んだダイナミックでヘルシーな朝鮮料理の数々には、薬ではなく毎日の食事で病気を防ごうという「薬食同源」の考え方が生きている。

お産の後には、丸鶏をぐつぐつと煮込んだスープにわかめがどっさり入った熱いわかめスープを、汗をかきかき食べる慣習の話、白菜が出回る11月前後には、近所や親戚中で協力しあい、大量のペチュ（白菜）キムチを作る、つまみ食いがおいしいイベント、キムジャンの話…。

著者自身の体験に基づくこれらの生き生きとしたエピソードから、朝鮮人の季節感あふれる食文化の伝統の奥深さ、おいしさ、楽しさがストレートに伝わってくる。用語の解説も豊富。本文とは別に、季節ごとのレシピ（春：せりと筍のナムル、夏：冷麺、秋：小松菜のキムチ、冬：豆腐とたらこのチゲ、他8種）も紹介されているが、写真かイラストがついていればもっとよかった。「朝鮮の食を伝える仕事は、日本で暮らす私にとって、たしかな存在証明のようなもの」と、語る著者の朝鮮料理に対する思いは、まさに著者の作る「キムチの味」としてこれからも広く受け継がれていくに違いない。さっそくどれか作って家族と一緒に食べたくなった。

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