新版_ハイエク全集より、13冊です。自由の条件、法と立法と自由、隷属への道など主要作品含みます。品切れ品もあります。
[Ⅰ-3]個人主義と経済秩序
経済学を中心にしていた前期ハイエクの総決算であり、社会哲学へとシフトしていく後期ハイエクの出発点となった論文集。自由主義哲学のみならず、情報理論、知識論、複雑系理論など、現代の最先端の理論をいち早く展開したハイエクのエッセンスがつまった名著。
ハイエクの知識論は、インターネットあるいはウィキペディアに代表される非中央集権的システム、分散的な知識のあり方を半世紀も先駆けて展開した理論として、現在大きな注目を浴びている。
[Ⅰ-5]自由の条件Ⅰ
西洋における自由の思想の変遷を俯瞰し、自由が文明の進歩にとっていかに重要かを広い歴史的・学問的視野において考察した、ハイエクの代表作であり、20世紀社会哲学の名著。新版にともない新解説を付す。
[Ⅰ-6]自由の条件Ⅱ
『自由の条件Ⅰ』につづく第二巻。第一巻で定義した自由の概念をもとに、自由と法とのつながりを西洋思想にさかのぼって展開した労作。法は自由を縛るものではなく、むしろ自由の枠を広げるものだという刺激的な論は必見。と同時に形骸化した法が自由を抑圧することも指摘。官僚化した現代ニッポンを考えるうえで絶好の書。
[Ⅰ-7]自由の条件Ⅲ
『自由の条件』の最終巻。自由を抑圧し、財政破綻を導く可能性をはらむ福祉国家=〈大きな政府〉を批判。代わって、国家の役割を限定し個人の自由度を高める〈小さな政府〉のあり方を、具体的な課題――税制、通貨、雇用問題、社会保障、教育、都市計画など――を交えて提言する実践的な書。
[Ⅰ-8]法と立法と自由Ⅰ
ハイエク思想の中心概念をなす、<自生的秩序>を展開した論考。理性による社会の設計を目指すデカルト主義的な合理主義を批判し、時間をかけて培われた経験的進化的な視点を重視する。あるいは威嚇による法の強制を説く法実証主義を批判し、自由社会における法秩序のあり方を提示。
[Ⅰ-9]法と立法と自由Ⅱ
〈社会正義〉という概念は西洋近代の虚妄である! 個人の自由を侵食し、市場を破壊する「結果の平等」や「分配の正義」を激しく攻撃したポストモダンの社会哲学。立法は火薬よりも危険なものである、との認識のもと、ある特定の社会正義を達成するという単一目的のために立法をつくることの弊害、理論的陥穽を熱く語る。
[Ⅰ-10]法と立法と自由Ⅲ
民主主義の行き詰まりの原因を鋭く分析し、あるべき政府あり方の処方箋を提言するハイエクによる国家論。政府・官僚の肥大化、利権政治の跋扈、立法府の機能不全、規制緩和の必要性などなど、「大きな政府」から「効率的な政府」へという、現代の日本がまさに直面している問題を原理的に考察!
[Ⅱ-5]政治学論集
第二次世界大戦以後の政治学関連の論文をあつめた一冊。
「自由主義」と「民主主義」の対立は、現代風に言えば、「小さな政府」と「大きな政府」の対立ですが、本書はその両立可能性を考察しています。
具体的には
第一部、第二次世界大戦後すぐの、自由主義哲学再興へのハイエクの精力的な活動の記録
第二部、自由主義とはなにかを、アメリカの「リベラリズム」と比較しながら、再定義
第三部、歴史概念、誤った用語による考察がまねく、議論の混乱への警句
第四部、市場秩序と両立できる民主主義の提案
となっています。
「経済的自由」と「社会的公正」の解決をさぐるには、お薦めの一冊。
[Ⅱ-6]経済学論集
経済学は世界のためになにができるのか?
ノーベル賞受賞記念講演や、大学生にむけて経済学のありかたを語った講演。有名な「発見手段としての競争」といった市場の役割を見事に説明した論文や、企業における労働組合の問題など、ハイエク経済学のエッセンスが凝縮した一冊。
[Ⅱ-9]資本の純粋理論Ⅱ
ハイエクの理論経済学における最大の著書であり、経済学を中心としていた前期ハイエクの集大成。第二巻では、貨幣論的視点から、ケインズへの理論的批判を展開。資本主義最大の謎、「資本とはなにか?」という問いに向き合った孤高の探求が、‘新訳’でよみがえる。
[Ⅱ-10]社会主義と戦争
「市場経済」や「競争」はなぜ嫌われるのか? にもかかわらず、なぜ必要なのか? ケインズやナチスをも含むいわゆる広義の社会主義による「市場経済」の否定が、どのような形で戦争に繋がっていったかを分析。20世紀の誤りを繰り返さないために、今こそ必読の一冊。
[Ⅰ-別巻]隷属への道
資本主義は本当に悪か!?
読まずに批判、中傷、誹謗されつづけたハイエクの主著。
新自由主義の古典。第二次戦時下のイギリスでケインズ政策がナチズム、スターリニズム、社会主義と同様、なべてファシズム(全体主義)にいたる道だと喝破し、大論争を巻きおこした問題作。
自由を、市場を、擁護するその思想は、時代を超えて読み継がれ、サッチャー、レーガン、そして小泉構造改革にまで影響を与えていると言われています。
新装版にあたって、フリードマンによる序文を付す。
[Ⅱ-別巻]ケインズとケンブリッジに対抗して
イギリス時代のハイエクの知的交流を描いた記録集。
一般的にハイエクはケインズと対立していたと言われますが、実は私生活では交流が深かったりと、二人の関係は一筋縄ではありません。不況の度にメディアを賑わす「ケインズとハイエク」という紋切り型のイメージを越えた、豊穣な知的交流を明らかにする一冊です。イギリスの経済学を観察する第一部、ケインズとスラッファとの論争の第二部、ケインズを回想する第三部からなります。
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