National 大型ラジカセ RX-5650 完動品です。記憶が定かでないのですが、チューニングスケール部分に長い針があったような記憶があるのですが、ダイヤル直結の糸についている部分に指針の切り欠きのような溝がありますが針が見当たりません。何となく感じた違和感がこの部分ですがもはや曖昧です。しかし、違和感があるので多分針があったのだと思います。
現状ではこの切り欠きで合わせるのに不便はありません。なのでスタート価格を下げました。
お気に入りのコレクションでベット脇に置いて毎晩寝る前に聴いておりましたが、
非常に音質が良く、寝ながら聴いているつもりが、逆に覚醒してしまうので、
SONYの小型のものに取り替えました。
ニアフィールド的に聴くと『独特の音場感』で癖になります。
良い意味での箱庭感でヘッドホンでは得られない没入感が有ります。
16cmフルレンジにTWをプラスして、この大型の筐体に入っているので、
そこそこの低域の量感もあり本当に良い音です。
テープの音質もなかなか素晴らしく、上位機のテープデッキクラスのメカで、
ラジカセに良くある『機械式のピアノ型ボタン』でガチャリと押し込むものでは無く、
軽いタッチでひと呼吸置いて動作する確実で気持ちの良いものです。
テープセレクターもメタルを含めた4タイプ全てに対応しており
Dolbyもついています。
テープカウンターもムラなくキッチリと動作しております。
特記すべきは回転ムラの少なさで、ピアノやギターの余韻は震える事なく
綺麗に消えてゆくまでDolbyの動作共々、ラジカセとは思えない素晴らしいものです。
録音も問題無く、内蔵マイクを使ったステレオ録音も非常にクリアで、鑑賞に耐えるクオリティーです。
厳密に言えば、やはりメカの暗雑音は拾ってしまうので、完璧を期すならば、マイク入力を選択して
本格的なマイク収録をすれば、素晴らしい生録ができると思います。
また、外部入力はMMカートリッジ(つまりEQまで内蔵している)とLINE入力に対応しており、
SWで切り替えます。高校時代には金欠だったのでFMのエアチェックや友人から借りたレコードを
ダビングしまくってライブラリーを増やしました。
大量に残っているその頃のテープを社会人になってから購入したキチンとしたカセットデッキで
聴いてみると、Dolby Bの効きも素晴らしくかなりの高音質で録音できておりました。
大変気に入っている宝物ではあるのですが、数年前から体調を崩してしまい、
病院にいる時間が増えた為に、オーディオやカメラ模型など倉庫を借りてまで
集めた機器を身辺整理を兼ねて出品いたしております。
このラジカセも入院する際に持って行きたい気もするのですが、多分叱られるので、
その際は小型のSONYかアイワ(勿論現在の別会社ではなく当時の本物)を持っていこうと
思っています。
最後に気になる部分を2点
上記した様に、高校時代にプレーヤーに繋いでLPからダビングしたり、CDが出てからは
CDプレーヤーを繋いでダビングを大量にした為に、MM/LINEの切り替えSWをかなり頻繁に
使っていた為、このSWが接触が怪しい場合があります。
何度か動かすと復活しますが接点をクリーニングするか接点復活剤等でメンテするのが
良いと思います。(将来的には交換をおすすめ致します)
もう一点はFM受信時に時間帯なのか電波が弱いのか、他に原因があるのかは不明ですが、
ステレオ受信が非常にクリティカルになったりステレオが外れることがあります。
ロッドアンテナも非常に立派で長く伸びますが、それでも裏面のアンテナ端子に
T字アンテナを取り付けてやると格段に良くなります。
ただ、コレも一般的なFMチューナー同様に周波数ズレやMPX回路などの調整は
将来やった方が良いのかもしれません。
※ACコードですが、旧タイプの小判型の物です。※
現在のメガネタイプのコネクターは無理やり入れると一応動作はしますが不安定で接触が怪しく、
ちょっとした振動で電源が落ちてしまいます。(私は小型のワニ口クリップとテフロンテープを
併用して無理やり使用していましたが、危険なのでオススメできません!)
オークションで当時のコードを探すか、現行品としてはオーム電気の『旧ラジカセ用』と云う製品が
完璧に適合するので探してみてください。 去年見かけた時はホームセンターで900円位でした。
※現在完動ですが50年以上経過の製品ですので申し訳ありませんが保証は出来ません。
しかしこれだけ良い状態なので、長く使う為にも是非とも確かな技術のあるところで(マニアの
自称プロ整備ならやらない方が安心かもしれません)しっかり整備をしてあげてください。
それでは、大切に引き継いでいただける方! どうぞよろしくお願いいたします。