基本情報|Release Information
レーベル:Philips
品番:195J-58
フォーマット:LP
国:Japan
リリース年:1987年
タグ:Jazz, Hard Bop, 1950s, Arranged, Orchestral Ensemble, Multi-tracked
作品の解読|Decoding the Work
録音年1958年。これが「企画盤」であることは周知の通りだが、ここに収められた音は単なる編曲物でも、オーケストラ化されたポップ・ジャズでもない。むしろその正体は、戦後ニューヨークのジャズ・ユニヴァースを横断する「構造体」としての記録、あるいは架空の大編成が一度きりの即興的タイムラインを走り抜ける幻視のような音響建築に近い。ミシェル・ルグランはこのプロジェクトにおいて、単にアレンジャーでも指揮者でもなく、ある種の「建築家」だった。ここに集められたプレイヤーの顔ぶれを見れば、その野心の射程が明らかになる。Miles Davis, John Coltrane, Bill Evans, Ben Webster, Herbie Mann, Phil Woods, Art Farmer, Donald Byrd...。一つの編成に複数のピアニストとドラマーが配されている点からも分かるように、これは即興というよりも、多層的なミックスの結果としての録音物である。だが、そこに聴こえるのはパート譜に従うジャズではなく、むしろ個の音色が交錯する交感体としてのジャズだ。ビル・エヴァンスの揺れるタッチ、コルトレーンの抽出されたフレーズ、マイルスの抑制されたフレージングが、あらかじめ仕組まれた構造のなかで異なる時間感覚を発し合い、ひとつの「集団の記憶装置」として共鳴していく。1987年にリリースされたこの日本独自編集盤「Alpha Plus」は、1958年録音音源に3曲(B5〜B7)を追加収録した拡張版であり、「Legrand Jazz」の再編というより、異なる編集美学に基づくアナザー・コンポジションと見るべきかもしれない。その構成はオリジナル・セッションの物理的な記録であると同時に、後年のリスニング環境によってあらためて呼び覚まされた「再聴の制度」である。つまりこの盤は、聴くたびに再構成されるアンサンブルの可能性を、その存在形式において体現している。
状態詳細|Condition Overview
メディア:M(未使用同様の極美品)
ジャケット:EX+(背辺にわずかな傷あり)
付属品:帯、インサート付属
支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。