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国際政治―権力と平和 [単行本]
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ハンス・J. モーゲンソー (著), Hans J. Morgenthau (原著), 現代平和研究会 (翻訳)
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登録情報
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単行本: 642ページ
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出版社: 福村出版;
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目次
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第1部 国際政治の理論と実践
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第2部 権力闘争としての国際政治
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第3部 国力
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第4部 国家権力の制限―バランス・オブ・パワー
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第5部 国家権力の制限―国際道義と世界世論
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第6部 国家権力の制限―国際法
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第7部 現代世界の国際政治
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第8部 平和の問題―制限による平和
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第9部 平和の問題―変革による平和
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第10部 平和の問題―調整による平和
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アマゾンの書評より
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5つ星のうち 4.0 古くて新しい国際政治理論 2001/10/30
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原著の初版は1948年である。H・J・モーゲンソーは理論家としての側面を持ちつつ、国務省、国防省の顧問を務めたこともあるという実務家としての側面も併せ持つ。
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この著書は10部32章からなる。その大著の出発点となる基本的認識は、政治も自己保存という人間性にその根源を持つ、という認識である。
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自己保存の顕われとしての権力闘争、その闘争の場であるとされる国際社会において、平和を確保する方法は大きく分けて3つ。すなわち、制限による平和、変革による平和、調整による平和。また、制限の要因として、バランス・オブ・パワー、国際道義と国際世論、国際法を挙げる。なお、第2部では、権力闘争の3つの類型（現状維持、帝国主義、威信政策）を示し、第3部では国力の諸要素を取り上げるという基礎的作業がなされている。
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そして、制限による平和、変革による平和を非現実的なものとし、調整による平和こそが平和を実現可能であるとする。そして平和の調整を可能にする手段が外交であるとし、最後に彼の外交哲学を9つ挙げる。
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本著は国際政治学における古典と目されるが、その思想の哲学的背景にまで思いを致すとき、その内容は現在の我々にも深い示唆を与える。
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5つ星のうち 5.0 古典的リアリズムの祖として是非通読を 2010/2/20
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古典的リアリズムのバイブルとして、さまざまな形で引用参照されているが、ネオリアリズムの主張とまったく同じではなく、部分的にエッセンスだけを引用すると、モーゲンソー自身の思想と相反することにもなり兼ねず、是非一度通読することをお勧めする。Ｅ．Ｈ．カーの「危機の２０年」を敷衍してさらに発展させた体系書であり、辞書的なつまみ食いに適した書ではないからだ。
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たとえば本書で（書かれてなさそうで）書かれていること、
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・「ソフトパワー」の重要性→ただし、ナチス的な宣伝に堕する危惧についても言及されている
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・法的規範の重要性や国際機関による平和維持の考察もカーの体系に沿って後半重要なものとなっている
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逆に、本書で強調されていそうで、ほとんど言及がなかったり反対表明がされているのは、
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・「地政学」については「エセ科学」と断じられている（考慮すべき要素に挙げられているが）
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・ホッブス的な国際世界の「無政府状態」の必然性についてはほとんど前提としていない（法的規範において一言触れらているだけである）
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著者自身は８０年代近くまで存命で何度も改訂されているが、本書の書かれた前提は戦間期のカーの分析を２次大戦の教訓を踏まえて発展させたものであり、戦後の冷戦期の核兵器を前提とした安全保障体制について本書の体系に組み込むことが十分にできたとは言い難い。
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5つ星のうち 5.0 国際政治学の柱 2004/6/8
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カーの『危機の二十年』にその萌芽を見せた国際政治学は、モーゲンソーの偉業によって一つの学問体系として確固たる地位を得た。本書には国際政治学のエッセンスが存分に詰まっており、原著が発行されて６０年近く経た今もなお、今日的状況に与える影響力は非常に大きい。彼が議論の中核に据える、大国間政治におけるバランス・オブ・パワーの変遷と今日的意義、また国際組織による世界平和の問題は、未だに国際政治の主要なテーマであり、多くの学者が彼の思想体系を引き継ぎ研究を進めている。リアリズムの系譜において、古典的リアリズムの祖である彼の議論は、Kenneth WaltzやJohn Mearsheimerらの議論とともに、是非頭に入れておきたいものである。
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mercari代购
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