DP-6000仕様:
DP-6000は波形歪みの少ない新方式のPWM駆動回路でACサーボモーターを駆動し、DENON独自の高精度磁気記録再生方式で周波数と位相検出を行ない、さらに水晶発振器による両方向性フェーズロックドサーボ方式を採用していますので、回転スピード偏差は極めて少なく、また負荷特性、ワウ・フラッター特性、ランブル特性等が大変優れています。このほか、機械振動の伴わない電子式ブレーキ、振動特性の優れているターンテーブルシート、見やすい一条ストロボ等の採用によりフォノモーターとしての完成度を高めています。
主な特長
1)高精度磁気記録再生方式で周波数と位相検出を行ない水晶発振器による両方向性フェーズロックドサーボ方式の採用でスピード偏差±0.002%以下
回転スピードを制御するサーボ回路の基準発振回路に水晶を使い、増速のみでなく減速にもサーボできる両方向性フェーズロックドサーボ方式を採用しています。
スピード検出にはDENON独自のターンテーブルリム内周に高精度で1000個のパルスを磁気記録し、これを磁気ヘッドで周波数検出を行ない、温度変化や経年変化などの影響をほとんど受けない水晶発振器の基準周波数と位相を比較しています。このため回転スピード偏差は±0.002%以下と極めて少なく、負荷や電源電圧の変動による回転スピードの変化はありません。またサーボ回路の基本となる検出周波数が高い(555Hz)のでサーボを安定に、かつそのゲインを高くとることができますので、オーバーシュートやワウ・フラッターが非常に少なくなっています。
2)ACサーボモーターと新方式のPWM駆動回路を採用
波形歪みの少ない新しい方式のPWM駆動回路でACサーボモーターを駆動していますので、回転磁界は大変滑らかになり、ランブルは少なく、SN比は75bB以上(DIN-B)、ワウ・フラッター0.02%wrms以下を保っています。また、パルス巾変調を利用していますので消費電力が少なく、発熱の心配はありません。
3)スピード切換えやストップ動作は機械振動を伴なわず滑らかです。
両方向性サーボと新らしく開発した特殊ブレーキを使用しています。このため、回転数の切換時にす早く指定状態に移り、ストップ動作は特殊電子ブレーキにより静かで、しかも完全に停止します。したがってスタート、ストップ時の機械振動や、逆回転が発生してカートリッジに余分な負荷を与えることはありません。なお、ストップ時のターンテーブルはフリー状態になります。
4)水晶発振同期によリパルス点灯した見やすいストロボスコープ
ストロボスコープ用ネオンランプの点灯周波数は、基準の水晶発振器より分周しているため、その周波数精度は大変高く、しかもパルス巾の狭い電源で点灯しますので、ストロボ縞は見やすく、電源周波数の変動によってストロボが流れることはありません。
5)レーザー光による振動解折から生れた新開発のターンテーブルシートとスタビライザーの採用
ターンテーフルシートおよひスタビライサー(45アタプターと兼用)は、レコード面の振動による音質の変化を防止するため、レーザー光による振動解折によって新らしく開発しました。
振動防止を積極的に行なったターンテーブルシートは、従来のゴムシートでは得られなかった高音質のレコード再生が可能になります。