¥139,600(2台1組、1993年12月発売)
型番:
カラー:サイズ:
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・アクースティマス方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 中域用:11.5cmコーン型 高域用:2.5cmコーン型 |
インピーダンス | 6Ω |
許容入力 | 80W(rms) 210W(peak) |
低磁束漏洩 | キャンセリング・マグネット方式 |
接続端子 | デュアルバナナ対応ネジ込み式(金メッキ処理) |
外形寸法 | 幅270x高さ581x奥行264mm |
重量 | 16.2kg |
【商品の状態】 ヤフオクにて
「完全動作します、スピーカーだけでなく元箱も大切に保管してたのでそれに入れて発送致します。
説明書も買った時の状態のまま、同封致します。」なるものを高額落札、購入後、保管室にて保管。
外観: 先ず、元箱からの取り出しから。メーカーが使う<363本体梱包に合わせた成型発泡スチロール>にしっかり組まれた状態で
入っている本体を丁寧に取り出す。新品購入時とおそらく同じ梱包状態ですね。
実は取り出すのは今回が初めて。購入後は中身を開けることなく、静かに空冷環境下で眠っていたのした。
使用状況:
試聴: 片方にビニール入りの取説有り。2つ丁寧に取り出して並べる。本体は傷らしい箇所も目立たずキレイ。
当館GOOD判定。潰(ツブ)れ箇所も見当たらず、エンクロージャーのシックで見事なウッド鏡面が美しい。
見る者を本体に映し出す鏡面反射。未だ新品の香りが残るサランネットを慎重に取り外すと、このSPの特徴的なユニットが
現れます。ユニットは見た目感も試聴時も健在ぶりを十分感じるグッドコンディションに思えました。
使い込まれた感じが無くて、取ッ変え引ッ替えした感じが全くないので、前オーナー様は1か所に固定して置きっパにして
いたのか、部屋の中の装飾品のひとつくらいの状態だったのか、とにかく本体から使用感は薄い。
音出しは初めてなので、とても興味深いものでした。
結果はちょっと驚きというか、驚嘆というか驚愕と申しますか、このサイズから出てくる音と思えない、スピーカーの常識を
或る面で超えた非常識で面白おかしく、しかも所有欲をくすぐる高級感があり、そして出てくる音は
中型以上のブックシェルフと十分タメを張れる、というか、
これはこのSPだけが作り得るハイファイ世界だと率直に感じたのでした。
表現は妥当でもないですが、
広大な原野に鳴り響いてる光景が大型フロア型のハイファイ音だとしたら、それをそのまま凝縮して、
ワイドレンジ感もクリアさもそっくりに、自宅の庭に小宇宙を作り出す、かのようなイメージ。。
しかしよおく聴くと、一聴してワイドレンジで良く出来た中型ブックシェルフ(例えばビクターZERO50FXやONKYO D-77など)
に匹敵するか或る面凌駕さえしそうな感じを受けるも、何かこう、低域にしても少し人工的、というか。。それは聴く者の正面に
向かって体に直接放射される音響エネルギーを体感するのと違って、 このSPの位置にある空間全体がリスナーを包み込む感じに押し寄せてくるような、異世界的な印象があるのです。
それは言うてみると、自分の手のひらに乗って回ってる地球を垣間見るイメージの奇妙感。
とにかく疑問なのは、こんな10センチあるかないかのユニットから、なんでこんだけ量感ある低域が出てくるんだ?ってこと。
わけが分からんので調べてみると、なるほど。さすが心理音響工学の始祖、BOSE社。
ウーファーは16センチサイズがSP内部に隠される様に使われていて、更にそれは大地を鳴らそうというのか何と底に向けて
振動版が開く様に、真逆さまに取り付けられていたのでした。そしてウーファーの振動音の向かう先は蛇のようにくねり曲がった
音響ダクトが待ち構えております。
一方、このSPの最上段はと言うと同じBOSEの121と呼ばれるフルレンジ小型SPがちょうど横倒しになった形でその下の
隠れたウーファと前面に見えるツイータからなるエンクロージャー下段にくっついたようになっていて、
つまりこのSPは2段重ねの様に上下で分割されており、
上段の121は単品ではフルレンジでしたがこちらでは帯域を中域再生に限定して用いる形に
なっていて、仕様変更のために新たにユニット含めて新設計されています。
ということで、初めこのSPを外観だけから「なぜ、これが3WAYなんだ?」と素朴に疑問を感じていたのがここまできて3つの
ユニットを使ってるので3WAYであることは理解出来ました。
しかしそれでも、へんちくりんな位置に、SPの前にいるであろうリスナーを無視するかのように底に向かって取り付けられた
ウーファや、それに比して何の変哲もない小型用ツイータやたかだか10センチ程度のスコーカで、手のひらに乗る
地球を連想させるようなリッチな音。。
やっぱり、「なんでやねん?」と首をかしげてしまうのでした。
BOSE博士率いる魔術師たちは、この妖しくも素晴らしいマジックを現出させるためにアクースティマスという独自の方法を
軸にして、この常識を覆すSPを作り上げました。
そして一見、平凡に見えるツイータやスコーカも、実は最先端の素材をふんだんに使い、
科学技術の殿堂※MITが得意とする様な最新のコンピュ―タ解析技術と
「振動した空気」を同社の知見が蓄積された流体力学を駆使することで理論通りに現出させることに成功しています。
具体的にはテクニクスも用いていたマイカをパルプとのハイブリッド振動版としてモーダル解析で生み出された形状にした
グラスファイバーを用いた特殊形状キャップ付きのユニットは、アルミエッジワイズ巻きヘリカルボイスコイルにすることで
大幅な高域レスポンス拡大に成功。アルミリボンワイヤーはボイスコイルボビンにギャップを排して正確無比に巻かれ
線間隙間を事実上追放することにも成功、これは国産でもバイファイラ巻きなどでたまに見かける方法と目的は同一ですが
磁界エネルギーロスがなくなり効率がグンと上がる代わりに製造の手間がかかって高級機にしかお目にかからない方式で
した。さらにフレームも凝っていて、使用されたBOSEオリジナルの射出成型高分子材料は原理上、帯磁が発生せず
磁気回路の安定化を得ております。
新設計のスコーカだけに留まらず、先端素材のひとつテトロンを用いたショートストローク・ホーンのドーム型ツイータユニットには
磁気回路にあの<磁性流体>を使用して、これもレスポンスと歪率の飛躍的改善に大きく寄与。
(磁性流体は70年代からすでに国産のSPにも採用されてきた例がありますが、使えば飛躍的な特性改善が出来ることは
わかっていても、とにかくコストが高くて一般的ではなく、これも高級機でお目にかかれるかどうか、てな具合でした)
ここまで読まれている方とご同様に、もうそろそろ記述本人も嫌気がさしてきましたが
本題はさらにこれから。
(ゾッ。。。っと、しますよね?)
怪しげなる魔術のトリック、「アク―スティマス方式~PAT.」のヴェールをはぎ取りあからさまにする時がやってきた。
。。と、いうところでどうやらお時間が来てしまいました。
興味がお有りの皆さまにおかれましては、グーグルをググるなりオーディオ専門誌をひっくり返す、またそれでも
ご自身の耳だけを信じる、という、とてもチャームな向上意識をお持ちのあなた様には
ぜひにも、このリアル本体であるBOSE363 WestBoRoughを実際手にしていただきまして、
この荘厳にして神秘的な体験をなされますことを、心よりお待ち申し上げております、ハイ。ーー
付記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美しい中域とワイドレンジを追求して開発されたスピーカーシステム。
363WestoBoroughは上部に121を備えた構造となっており、121部が中域を受け持つことで優れた中域再生を実現しています。そして、低域にはBOSEの米国特許技術であるアクースティマスによるウーファーを用い、高域には新開発のソフトドーム型トゥイーターを採用することでワイドレンジ化を図っています。
中域には121用に開発された11.5cmコーン型フルレンジユニットであるD-222を搭載しています。
このユニットでは従来の11.5cmというサイズを継承しつつ、最高の性能が発揮できるよう仕様を一新しています。まずコーン紙には高い剛性と適度な内部損失を両立するため、パルプにマイカを混入した新素材を厳選して使用しています。また、高域特性を考慮した独特のコーン形状とグラスファイバーを用いた特殊キャップによってスムーズな高域レスポンスを実現しています。
さらに、ボイスコイルにはBOSE独自のアルミエッジワイズ巻きのヘリカルボイスコイルを採用しており、精密なコンピューターコントロールによって四角断面のアルミリボンワイヤーをボビンにギャップ無く巻上げ、線間空隙を事実上ゼロとしています。これにより磁界エネルギーの利用率が向上し、優れたトランジェントレスポンスを達成しています。
フレームにはBOSE独自の射出成型高分子素材を採用しています。この素材はマグネットの磁気でフレームが帯磁することが無く、磁気回路の乱れをシャットアウトしています。
高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットは振動板に非常に薄いテトロンを使用しており、ピークやディップを抑えて色づきの少ない音を可能にしています。また、ドーム外周のホーン部のストロークを短くすることでドーム型なれではの広い指向性を発揮しています。
さらに磁気回路には磁性流体を充填しており、ダンピング特性の改善と歪成分の低減を図っています。
低域には16cmコーン型ウーファーユニットを採用しており、ベースエンクロージャーの内部に搭載したアクースティマス方式としています。
この方式ではウーファーユニットがキャビネット内に隠れているため、音響エネルギーはポート内の空気の質量に共振する形で外部に放射されます。このため仮にキャビネット内で中高域エネルギーや歪が発生しても、その周波数エネルギーはポート内の空気の共振周波数とは異なるため共振は起こりません。このアコースティックフィルター効果によって高い周波数の歪をカットしています。
また、ポート出口には流体力学を駆使した設計を施しており、空気噴出エネルギーの乱気流化を防止しています。これによりポートノイズを除去するだけでなく、低域エネルギーの再生効率も向上しています。
アクースティマス方式ではユニットの前後に配置されたポートを介して音響エネルギーが放射されます。このポートはそれぞれ異なる周波数にチューニングされており、ポートAのチューニング周波数付近ではユニット前側のポートBからは殆ど出力がありません。しかしポートAからはコーン紙をあまり動かさずに大きな音響エネルギーが得られます。逆にポートBのチューニング周波数付近では後側の出力が殆ど無くなり、前側から大きな音響エネルギーが得られます。
この構造によって2つのチューニング周波数の間の部分では両方の出力が相乗されるため、結果的に非常に広い帯域にわたってフラットで高能率な低音を得ています。
このポートでの再生帯域は2オクターブ以上というワイドレンジとなっています。
エンクロージャーには針葉樹を100%用いたMDFを使用しており、音楽的な美しさを追求しています。
さらにサイドパネルはバーズアイメイプル調に仕上げられており、表面には傷などの付きにくい特殊UVコーティングを施して耐久性を高めています。
スピーカー端子には金メッキネジ込み式を採用しています。このターミナルはバナナプラグにも対応しています。
※…MIT=マサチューセッツ工科大学
注意事項:
<!!但し、上記の一切は私見であり、短時間の簡易チェックのみですので、変化する可能性もあるので、上記を含めた
一切の性能、動作、コンディションなどの保証は出来ません。(他の大多数の出品者様の中古出品物と同様です。>
又、稀に落札品のボディカバーを取り内部をいじった上、不良品とクレームをつけてくる事案があるそうですが、当方は
筐体の内部は一切手をつけておらず中も見てはいないので(自分の出品物は全て同じく)把握していません。
当方は素人ですので内部構造など詳細はわかりかねますし、自分で筐体を開けたりは一切致しておりませんので(そもそも
取説等にも「お客様への注意、購入後の危険行為として禁止」とされている場合がほとんどと思います)
本体内部未確認、又当該出品物の全ての機能はチェックしていません。従いまして本体内部の状態についても
一切保証出来かねます。
こちらの機種は、可動品ですがジャンク扱いですので、ノークレームノーリターンでお願い致します。
これら上記の事を全てご了承頂いた方のみ、ご入札をお願い致します。
※又、輸送事故によるトラブル等に関しましては、当方は関与出来ませんので輸送業者様と直接ご相談をお願い致します。
ご希望により、一定の保証もつけられます。ご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
こちらの製品は本体を元箱に入れて、更に元箱にガード梱包を掛けさせていただきます。
元箱は元々本体を収めるというよりは箱と本体の空間を出来る限り離す、という安全策を講じたもので
本体に比べて二回りくらい大き目に出来ていますが、それに輪をかけてガード梱包しますので更に大きくなることが予想されます。
つまり元箱をもっと(元っとお~スベリまして失礼致しました~)大きくするため体積が膨らみますが、
送料は元箱サイズで計算させていただき、
☆おおむね160サイズで全国発送させて頂きます(一部の離島や北海道は別計算になります)。
☆配送に
当館では、佐川急便さんを予定しております。
☆元箱内部も独自方法にて適切な補強をさせていただきます(重量増しでも160サイズ固定です)
※昨今の輸送資材の高騰等により大量に使用する当館のガード梱包もかなりのコストアップを強いられており、
今まで他の面での節約で乗り切ろうと努力して参りましたがそれも限界で、
このままでは当館の基準に叶う送り出しが不可能な状態に追い込まれております。
この様な事情によりまして、誠に心苦しい限りでございますが、
運送会社の請求する配達料と別に、純粋に梱包資材の仕入れ値上げ分の一部を
<本体の形状、大きさ大小により¥500~¥1000の範囲内で>ご負担頂くことになりました。
<コチラの製品は ¥500/1本 になります>
ご落札者さまへおかれましては、何とぞ、諸事情お汲み取りの上、心よりよろしくお願い申し上げます。※
発送は、佐川急便、場合によってカンガルービジネス便等を予定しておりますが、
誠に勝手ながら、当方都合にて、選ばせて頂き、落札者さまには、その都度、仔細をご連絡させていただきます。
但し、受取日時などのご都合に関しましては、落札者さまのリクエストがございましたら事前にご相談ください。
お手渡し、などの取引形態は、こちらのお品に関しましては、基本的に承っておりません、どうぞご了承ください。
※→現在全国的に、交通事情、また各運送会社の輸送状況が変動しています。
通常よりお時間を頂く事も予想されます。詳細は、取引ナビで随時、ご連絡させていただきます。
※今回、出品期限の短期化、当方事情により
入札不調の際、誠に恐縮ではございますが、当館の判断にてやむを得ず出品を取り下げさせて頂き再出品する場合が
ございますので、ご承知おきくださいませ。
※追記でお伝えする事が、まま、ありますので、恐縮ですが最後に追記が入っていないか、その都度ご確認をよろしくお願い
致します。
不明点はご質問ください。