廃盤
8CD
モーツァルト:
ダ・ポンテ3部作
・歌劇『フィガロの結婚』
・歌劇『ドン・ジョヴァンニ』
・歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』
ジャン・クロード・マルゴワール指揮
王室大厩舎・王宮付楽団
Naive レーベル盤
フランスの古楽指揮者マルゴワール屈指の傑作がこの「ダ・ポンテ3部作」。
1940年南仏アヴィニョン生まれのマルゴワールは、オーボエ&コーラングレ奏者の出身で、ミュンシュのもとパリ管弦楽団で吹いていたという人物ですが、
1966年、26歳の時に古楽への強い情熱から古楽器オーケストラ「王室大厩舎・王宮付楽団」を結成、以後、どっぷりと古楽の研究・演奏の世界にはまって行くこととなります。
この「ダ・ポンテ3部作」は、マルゴワールの考えで最初から3曲を集中的に上演するということで準備されたもので、一貫した雰囲気で演奏がおこなわれているのが特徴。
マルゴワールはさらに、これらのオペラでよく取り沙汰されるヴァージョン問題についても独自の視点で取り組み、
『コジ・ファン・トゥッテ』の中に、今まで単独曲として伝わっていたアリアを含めたり、
『ドン・ジョヴァンニ』終盤で騎士長役を高い声で歌わせて地獄落ちで終わらせたり、
『フィガロの結婚』では、歌手の都合で変更されていた曲順を原作通りにするなど、
ロレンツォ・ダ・ポンテの台本にこだわり、劇としての在り方に再考を促すものともなっています。
歌手たちも、そうしたマルゴワールの方針に従って心理表現を重視した歌唱をおこなっており、
いかにも古楽器といった素朴な味わいに富むオーケストラ・サウンドと魅力的に絡み合うモーツァルトを聴かせています。
ユニークな名前の古楽器オーケストラ「王室大厩舎・王宮付楽団」は、この録音の時点でマルゴワールとの付き合いはすでに30年を超えており、
メンバーは順次入れ替わってはいるものの、やはり絆の強さには相当なものがあると思われます。
ここでも細かなパッセージまで表情豊かに演奏され、モーツァルトのオーケストラの面白さを豊富な情報量で示すことに成功しています。
モーツァルト:
・歌劇『フィガロの結婚』全曲
・歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲
・歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』全曲
ユベール・クレサン(Br)
ニコラス・リヴァンク(Br)
ダニエル・ボルスト(S)
ソフィー・マラン・ドゴル(S)
ラウラ・ポルヴェレッリ(S)
パトリック・ドヌリー(Br)、
ヴェロニク・ジャンス(Ms)
ソフィー・フルニエ(S)
サイモン・エドワーズ(T)
王室大厩舎・王宮付楽団
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)
収録時期:1996年9月
収録場所:サンカンタン・アン・イヴリン劇場
収録方式:デジタル
AUVIDIS ASTREE盤
コンディション良好。
発送は、レターパックプラスを予定しています。
土曜、日曜日は発送作業ができませんこと、ご了承ください。