チケットコレクター用です。
ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて 招待券1枚
東京都庭園美術館
2021年6月26日(土)-9月5日(日)
10:0018:00 *入館は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日 *ただし8月30日は開館
普通郵便110円
展覧会用にデザインされた招待券です。会場デザインと呼応したデザインになっています。こちらは招待券のみのデザインで通常入場では感熱紙の半券を渡されるだけで用意されていません。関係者を中心に配布されただけで出回っている数が非常に少なくとても貴重な招待券です。
東京都庭園美術館の美しい建物の空間で見るラリックの作品の数々は格別です。他では決して見ることができないラリック展となっています。美術館の顔である、旧朝香宮邸正面玄関のラリックのガラスレリーフ扉がまず出迎えてくれます。(画像6枚目)
このレリーフは4枚が飾られていますが、レリーフの背後の空間でスペアである1点(画像8枚目)が飾られていることと、このレリーフ扉のデザイン画《朝香宮邸玄関扉》1931年 北澤美術館蔵(画像7枚目)も公開されていますが、まさにここでしか見られないものとなっています。
1925年、アール・デコ博に出品された《フランスの水源》(画像4枚目)は、一段につき8体、八角形に配置された女性像が16段に積み上げられ、計128体で装飾された高さ15メートルにも及ぶ巨大な噴水塔でした。本展では同モデルの像が3点公開されています。非常に美しい展示方法となっています。
中山英之建築設計事務所が会場構成を手掛けた、庭園美術館での展覧会「ルネ・ラリック リミックス(新館ギャラリー1)」
邸宅を構想し、ここにしかない展示空間を設計
中山英之建築設計事務所が、デザインした新館ギャラリーの空間が今回の目玉です。
中山英之は、現在ポーラ美術館で開催されているモネの部屋「モネ-光のなかに」の会場構成を担当した新進気鋭の建築家です。
邸宅が新館に出現します。キャプションすら壁の模様にしてしまう驚きの空間です。是非体験してみてください。
19世紀末から20世紀半ばにかけて、ジュエリー作家/ガラス工芸家という肩書を超えて、生涯を通して芸術家としての独自の道を切り拓いたルネ・ラリック(1860-1945)には、尽きることのないインスピレーションがありました。
とりわけフランス、シャンパーニュ地方の小さな村アイに生まれたラリックにとって、幼少期から身近な存在だった「自然」は、その多様なインスピレーションの根源ともいえるでしょう。自然を注意深く観察することによって培われた眼差しは、やがてイギリスでの経験や日本美術からの影響、大戦間期における古代ギリシア・ローマへの回帰やエキゾティックな嗜好、新しい女性たちのイメージなど、20世紀初頭のフランスに起ったさまざまに異なる芸術潮流と結びつきながら磨かれていきました。例えば浮世絵にインスピレーションを得て、パリ郊外の自邸付近で撮影した雪景色を表現したペンダントや、 1909年に他界した妻アリスの面影をシダのなかに刻印した香水瓶。同時代の世界と日常身辺の心躍る事象や個人的な記憶に、鋭い観察眼と想像力によって新しいかたちを与え、「装飾品」として人々の身近なものにしたのです。
希少なジュエリーからより多くの人々のためのガラス作品への転換は、急速に変化する社会のなかで芸術と生活がどのような関係を結ぶことができるのかを示そうとするものでした。生きることとつくること―ルネ・ラリックが、自然を起点としてどのように世界を観照し、装飾という芸術を希求したのかを明らかにします。