Al Jones- Swimming Pool W/ジョン・レンボーン&ウィズ・ジョーンズ英フォーク絶品廃盤CD
エセックス州の市場町サフロン・ワルデン生まれ。12弦ギターの名手として知られるようになり、
20才(1966年)のとき、現代ブリティッシュフォーク揺籃の地、ブリストルに移り住みました。
そこで出会ったイアン・A・アンダーソンとフォークトリオを結成。
フォーククラブ「トゥルバドゥール」で毎夜演奏していました。
そのころトゥルバドゥールと縁の深かったクラブが、ロンドンの”ラ・カズン(Le Cousins)。
若き日のバート・ヤンシュやアル・スチュワートも しのぎを削っていました。
親交のあった、ジョン・レンボーンの誘いで、ジョーンズもラ・カズンで演奏するようになり、
1969年にはEMIパーロフォンと契約して、ファースト・アルバム「アラン・アッシュワース・ジョーンズ」
(英PARLOPHONE PCS7081)を発表しました。サンディー・ロバートンのセプテンバープロが、プロデュースにあたり、
ハロルド・マクネア(フルート)、ゴードン・ハントリー(サザンコンフォート)が参加した稀覯盤。
この時期にセプテンバープロが制作したのは、スパイロジャイラ、キース・クリスマス、スティーライ・スパン、シェラ・マクドナルド、
アンディー・ロバーツ、マーク・エリントンといった英国産フォークを象徴する名作群。ジョーンズのアルバムも
揺らめきと耽美でいっぱいの絶品で、これらの作品に共通した秘めやかな香があります。
しかし、批評家筋はさんざんけなされて商業的に失敗。都落ちしたジョーンズは、南西部のコーンウォールで
沿岸警備のバイトをしながら、ビル・リーダーのトレイラーレーベルのために録音をしましたが、レコード化されることはありませんでした。
(このときの音源は、後年、2枚組アンソロジーCD/英CMEDD 1403で日の目を見ました)
そのころ旧友のイアン・アンダーソンは、ブリストルでフォーク専門レーベル”ヴィレッジシング”を創設。
町外れのクエーカー教徒の集会場に間借りした、零細なプライベイト・レーベルでしたが、70年代英国フォークを象徴する名品を生み出しました。
アンダーソンの助けで、1974年、ジョーンズも二作目「ジョーンズヴィル」(VTS 19 ) を発表。
数百枚しかプレスされなかった、マニア垂涎の希少盤ですが、これもすばらしいフォークジェムです。
ヴィレッジシングはまもなトランスアトランティックに買収され、フォークやSSW音楽が衰退する時代のなかで消滅。
ジョーンズもセッションミュージシャンをしながら、ギターのピックや、ベースの製作でぎりぎりの暮らしをしていました。
そしてヴィレッジシング盤の25年後に、人知れず制作されたのが、このサードアルバムです。
CDフォーマットで ロンドンのマイナーレーベルから、ごく少量発売されました。イアン・アンダーソンが運営に噛んでいたので
彼の後押しで発表されたのでしょう。一見すると、チープなスリーブで100円で転がっていそうなモノですが、
開けてビックリ玉手箱!! 旧友の、ウィズ・ジョーンズとジョン・レンボーンが、一曲だけですが友情参加しています。
ほかにも渋いところでは、ウィズ・ジョーンズの盟友であるジェイク・ウォルトン(元「レイジーファーマー」)が、ハーディー・ガーディーを演奏。
三人とも、きっとノーギャラだったのでしょうが、商売っ気のない名演奏でジョーンズを支えています。
あとは、ジョーンズ自身のギター、ベース、ボーカルに、コーンウォールのアンダーグランドなフォーク系ミュージシャンが、
さりげなく参加、 なかにふたり同じジョーンズ姓がいて、おそらく実の娘と息子だと思われます。
いいメロディーばかりで、力みのない自然体の演奏とボーカルです。
淡々とした中にある種の色艶があるのがいかにもこのひとらしい秀作フォーク。
(ちあみにネットにアップされた音源はゼロなので、現物CDで聴くしかありません)
ありそうでないCDです。 見つけたら瞬殺で入手することをお奨めします。
ちなみに この前年にもう一枚ギター弾き語りの「BIG AT LAND'S END」というCDがありますが、
見たことも聞いたこともないので、死ぬ前に拝みたいと思っています。
ラストアルバムは 2000年に自主制作されたデュオ名義のCDRで「Al Jones with Pete Flaskett」。
名手ふたりのギターとジョーンズの唄をフィーチャーした、ブルージーな秀作です。
2008年6月、62才で昇天しました。
イギリスThe Weekend Beatnik WEBE 9033
1997年録音 1998年発売
1 I'm So Happy 3:48
2 Angeina 3:47
3 Your Face Is Pink 3:44
4 There Goes The Sun 4:23
5 Long Time Sleeping 4:47
6 Lady Mildred 2:14
7 Swimming Pool 2:49
8 Easy Life 3:41
9 Love And Money 3:16
10 Percy In A Hearse 2:17
11 You'd Better Get Out 3:28
12 In A Box 2:54
13 7 Old Hats 2:08
14 Down Again 5:19
15 Rock And Roll (Live) 5:01
16 In Stormy Weather 3:47
Vocals, Guitar [Electro-Acoustic Guitars] Al Jones
Bass [Ashbory Bass] Al Jones (tracks: 2,5,8,12,14)
Bass Ivan Wellington (tracks: 3,7,9,11,15)
Drums Justin Bennett (tracks: 3,7)
Drums, Percussion Keith Marshall (tracks: 4,8,9,12,15)
Electric Guitar, Vocals Steve Turner
Flute Shellie Trower (tracks: 4)
Guitar John Renbourn (tracks: 16)
Guitar, Vocals Wizz Jones (tracks: 8)
Hurdy Gurdy Jake Walton (tracks: 5)
Other [Ashbory Plank] Al Jones (tracks: 1,3,12)
Percussion George Stevens (tracks: 5,11)
Piano, Keyboards Jake Ashworth-Jones
Violin Helen D'Amnation-Davies (tracks: 2,6,8)
Voice Emily Jones