Prog Rock Italia / universal



イタリアン・プログレの名盤を選んでオリジナル・マスター・テープからリマスターのうえ、重量盤にプレスするシリーズ。その第2弾リリース。

この帯付のレコードは2021年盤。リマスターとしてはこれが最新になります。
イタリアを代表するエンジニアのひとり、Giulia Amendolaがリマスターとカッティングを手がけています。帯ウラの表記はフォーマット使い回しから起きた誤りですね。イタリアン・クォリティ（笑顔）。

翌年か翌々年に新たなLP再発が出ましたが、これはかねてより定番化しているAlessandro Di Guglielmoのマスタリング・カッティングで、2010年代半ばから始まったLP再発群と同じものを採用しています。

サウンドの傾向は全く異なります。
2021年盤では、高域・超高域に鮮烈な比重をかけ、空中を音が舞うような、精霊的かつ鋭敏、空の雄大さ感じさせるサウンドになっています。
一方、2010年代中盤～最新2022年盤で採用された定番マスタリングは、低めの重心を持たせながら必要な箇所で超高域まで伸ばしたもので、どちらかというと大地の雄大さを感じさせます。
聴き比べれば、最初の十数秒でお気づきになるかと思います。
どちらも好リマスターで、そもそもの音楽解釈が異なるので、比べることは意味をなしませんが、とりあえず、よりプログレ的・ファンタジー的なのはこの2021年盤だと感じます。


3枚目の画像は、定番とこの2021年盤を比較したものです。2010年代半ば以降最新再発まで採用されている定番マスタリングの波形が左側。掲示ジャケットは2022年盤のもの。今回掲出の帯付Prog Rock Italia盤が右側です。比較しやすいように、あえてA面最初の約10分にしました。
高音は基本的に鋭く短いため、長いスパンだと、短く鋭い音は画像で勝手に間引かれて、見えなくなってしまいます。
そのためふだんは10秒程度にしていますが、10分という長いスパンにして、超高域の波形がほとんど隠れてしまっても、これほど大きな差があるくらい違う、ということをお見せしたいと思いました。
ケーブルノイズ・グラウンドノイズは、本当の低域量がわからなくなるので、計測してカットしてあります。
10秒聴けばまったく違うと気づくはず、と申し上げたのがご納得いただけるくらい、ぜんぜん違いますね。
念のためもう一度申し上げますが、これはどちらが良い悪いではなく、違う、ということです。

899枚限定。ナンバリング入り。ブラック・ビニールです。
プレスはイタリア盤として平凡です。このシリーズ、割と多いですよね、収音されたサウンドは優れているのに、プレスがいまひとつふたつみっつ、というパターン。わたし、最初にかけたとき、跳びました。しかしもうイタリア・プレスに馴れきっているので、動揺しません。偏心があるか、真円ではないか、どちらかだというだけです。針圧を少し落とせばアームは動きに余裕が出るので大丈夫です。これでもう跳びません。
ただ、いずれにしても、トレースノイズは導入部付近を中心に出ます。ご存じとは思いますが、21世紀のイタリア・プレスは完璧という感じではないので、その点はご理解下さい。
もしご希望があれば、音楽に支障のない範囲でノイズをカットしたこのレコードの録音データをお付けします。お申し出くださいませ。

見開きスリーブです。インナーあります。

状態：新品で到着、適正針圧確認のため冒頭数度プレイしました。それでも新品同様です。ただし、プレス由来の偏心とノイズは出ます。偏心への対処法は前述の通りです。ほかキレイです。

状態評価は私見です。頑張ってグレーディングしたつもりですが、神経質な方、ディテールに特にこだわる方は、恐縮ですが、どうぞご入札をお控え下さいませ。

CD、シングルは通常の場合ネコポスでお送りします。多巻組や特殊仕様ものを除き、たいていシングル、CDは１枚230円です。ゆうメールは送達日数がかかりすぎる場合があるので、当面使いません。ネコポスですと、10mm厚の通常のCDの場合、4枚まで230円でお送りできます。横長・縦長の8cmCDシングルの場合は、9枚まで230円でお送りできます。LPはゆうパックを優先させて頂きます。基本的に何枚でも、配送費は変わりません。帯のみの場合は、ゆうパケットでお送りします。230円です。10枚までは同料金でお送りできます。天候の悪い日や体調の悪い日は出荷できませんので、お急ぎの方はご遠慮ください。

写真について
ちょっと事情がありまして、片手を損傷してしまいました。残った片手だけでの細かい作業が困難でしたので、掲出のCDの写真は、ほとんど全ての場合、いつも保管時にかけている保護ビニール袋をはずさないまま、スキャナーで行なっています。
固定ピントになりますので、保護ビニールの微妙なうねりにスキャン光が白く反射してしまう場合や、なんだかちょっとボケた感じになってしまう場合、保護ビニール自体のヨゴレやスレにフォーカスしてしまう場合、保護ビニールのシール部分がスリーブ裏に写りこんだりする場合等、お見苦しい点がありますが、実物はちゃんとしていますので、ご安心下さいませ。キレイと状態欄に書いてあれば、それは本当にキレイですので。

LPは、片手でのセッティングが難しく、あきらめて、例年に比べ、反射しやすい場所で手を打たざるを得ませんでした。
こちらも見づらい場合があるかと思いますが、ご容赦下さいませ。
また、ビニールをかぶせたままの撮影が多くなることも併せてご寛恕下さいませ。