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■メーカー・型番
QUADⅡ

■付属品
使用真空管
SOVTEC　5881WXT ×2
SOVTEC　５AR4 ×1
EF86 ×2

■コンディション/整備内容
・不良抵抗部品交換
・真空管新調
・左右レベル調整済
・電源コネクタ追加（メガネ）
・キャビネット塗装（ガンメタリック）
・電源トランス新調（ペア）
・プレート新調


■動作保証期間：3か月（到着日より有効）
※詳しくはページ下部の「保証について」をご覧ください

●お支払い頂く金額（総額）について
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■商品について
QUAD IIは、英国のオーディオメーカーであるQUAD（クォード）が製造した、伝説的なモノラル・パワーアンプです。
このアンプは、オーディオの歴史に残る名機の一つであり、その後の多くのオーディオ設計に影響を与えました。

１．発売時期: 1953年頃

2. スペック
型式モノラル・パワーアンプステレオ再生には2台必要
定格出力15W (RMS)当時の真空管アンプとしては標準的。高能率スピーカーとの組み合わせが前提。
使用真空管KT66 (出力管) ×2出力段に使用されるビーム管。
EF86 (電圧増幅・位相反転) ×2前段に使用される低ノイズ五極管。
5AR4 (整流管) ×1プレート電圧を供給する整流管。
回路形式A級プッシュプル-
外形寸法 (1台あたり)約 W330 × H170 × D120mm非常にコンパクトな設計。
重量 (1台あたり)約 8.3～9.0kgトランス類を搭載しているため、サイズに対しては重厚。


3. 音質・音色の特徴
QUAD IIの音質・音色は、現代のアンプとは一線を画す、クラシックな真空管アンプならではの魅力があります。

温かみと滑らかさ: 全体的に暖かく、滑らかで、耳当たりの良い音色が最大の特徴です。音に「艶」と「色気」があり、特に中域（ヴォーカル、弦楽器）の表現に優れています。

音楽性: Hi-Fi的な超解像度やスピード感よりも、音楽全体の**「一体感」や「情緒」**を重視した鳴り方をします。音楽を心地よく聴かせる能力に長けています。

低域の緩さ: 現代のアンプに比べると、低音域の制動（ダンピング）はやや緩やかで、タイトに引き締まった低音ではありません。この**「ゆったりとした低域」**が、独特の心地よさや量感、温かい雰囲気につながっています。

クリアなヴォーカル: 緩やかな音場の中で、ヴォーカルや楽器の音像がシルキーで立体的に浮かび上がるような表現力を持つと評されます。

4. 独自の設計思想
QUAD IIの設計者ピーター・ウォーカー（Peter Walker）は、「アンプはワイヤー with ゲイン（利得を持った単なる導線）であるべき」という思想を持っていました。

カソード結合型位相反転回路: 位相特性と安定性に優れた独自の回路を採用しており、シンプルな構成ながら高い完成度を誇ります。

シンプルな構成: 過度なネガティブフィードバックに頼らず、シンプルな回路で優れた特性と音質を実現しているのが特徴です。

復刻モデルについて
QUAD IIは非常に人気が高かったため、発売から数十年の後も、**「QUAD II Classic」や「QUAD II-forty」**といった復刻モデルが製造・販売されました。

II Classic: オリジナルに近い構成（KT66、15W）で、外観や音色を再現。

II-forty: 出力管をKT88に変更し、40Wに大出力化を図ったモデル。現代の低能率スピーカーにも対応できるように設計されています。


本機は入力端子が特殊なコネクタとなっていますが、
変換コネクタを付属していますので、一般的な市販のプリアンプやアッテネーターから接続が可能となっています。
（コネクタは脱着できるため同社のプリアンプと専用ケーブルを使って接続も可能です＊専用ケーブルは付属しません）





＞＞＞　追　加　画　像　＜＜＜