
写真1枚目 商品
写真2枚目 アナログボードに直付け実装の場合
写真3枚目 既存の金属ケースに中身だけを入れ替える「インプレース(内部置換)」方式の場合
写真4枚目 付属品一式
写真5枚目 電圧調整のための工夫
写真6枚目 直付け仕様時の後方リアBOX
写真7枚目 後方リアBOXのうら側
写真8枚目 アナログボードに直付けしたときの動作状況
写真9枚目 他社の製品に使われているAC/DCコンバータ
写真10枚目 経年劣化したメインケーブルの実際の電圧降下
アナログボードに直接固定して「オンボード」 & 既存の金属ケースに入れて「インプレース」の両対応出力電圧の増強とパワーアップの本物の「強化」
125.2W出力・ファンレス
No.6431 SE/30 強化電源ユニット
(アナログボード直付け&内部置換の両用) Marushin製
SE/30ユーザーがかかえる電源の問題の本質は「
+5V電源電圧の不足」にあります。
+5V電源電圧の不足と電源パワー(電力)供給不足は混同されがちですが、まったく別物です。
古いSE/30の電源ユニットは、コネクタや接続の電線、基板自体の劣化により途中経路の抵抗値が上がって、ロジッ
クボードのICにSE/30の電源規格下限値である+4.85Vに満たない電圧しか供給できない状況になっていて、このこ
とが普段でも正常起動を拒み、増設ボード類の追加の足かせになっているのですが、これを電力不足が主原因だと思
い込んでいるケースが多々見受けられます。
乾電池と豆電球の関係でいうと
乾電池を
並列に2本つけても両端電圧は1.5Vのままで、明るさは1本の場合からまったく変化しません。
乾電池を
直列に2本つけたら両端電圧は3.0Vで、明るさは向上します。
乾電池をいくら並列に増やしても電圧が大きくならない限り明るさは増しません。
つまり単三電池を容量の大きな単一電池に交換しても明るさが変わらないのと同じです。
(点灯時間は長くなりますが)
これは純正電源(76W)の何倍もの強化電源ユニットをつないでも、それに、より高い電圧に調整する機能がない限
り、「鬼の泣き所」である出力電圧不足はなんら改善しないことを意味します。
本商品は、
+5Vおよび+12Vの出力電圧をより高く調整出力でき、
純正の1.6倍の電力供給も可能な「真の強化電源
ユニット」です。
純正電源ユニット(製造は3社)の外側金属ケースはそのままに、中の電源基板の部分だけを入替えできるインプレー
ス(内部置換)方式と、3Dプリントの固定用樹脂パーツを使ってアナログボードに直付け(=一体化された「アナロ
グ電源ボード」として)の2つの使い方を利用できます。
【商品説明】2025.5.1現在、国内外で販売されている5機種のSE/30強化電源の中で、最大の125.2W出力の強化電源ユニットです。
新品プリント基板でSE/30ロジックボードを再生(Recreation、Rebuild、Reload)できる方には、「電圧調整不要」
(=調整ができない)の海外製の3機種の強化電源でも支障はありませんが、本商品は、液漏れなどで基板全体が経年
劣化したロジックボードにPDSカードを増設する場合にもっとも必要な「出力電圧」を高く補正することができる電源
です。
おもな特長
1.SE/30およびSE用アナログボードの純正電源ユニットの位置に、もとの4本のネジで直接裏から固定するだけで
ClassicシリーズやPlusのように一体となった「アナログ電源ボード」として使用可能 (写真2枚目)
2.ネジ4個でフロントとリア3Dプリント樹脂部(リアBOX)をはずすだけで、商品No.6430の「インプレース
(内部置換)用」に早変わりするデュアル活用タイプ (写真3枚目)
3.+5V電源は電源ユニットの出口で
最大+5.5Vまで可変が可能
4.「独立した電源×3台」構成なので+5Vと+12Vは個々に独立して電圧調整が可能
(写真5枚目右上の青いボリューム)
5.内蔵されたデジタル電圧計と付属のボルトメーターの2つを使って、同時確認しながら電圧を調整。
延長出力ケーブルの併用と、電圧調整ボリュームを基板上面側から回せるようにした改造設計で、作業が簡単で安全
(写真5枚目右下)
6.本電源ユニットの出力は4つ (写真3枚目左下)
OUTPUT1: 通常の10ピン出力(アナログボードへ)
OUTPUT2: ATX電源のFDD電源タイプの4ピンコネクタケーブル
SD-SCSI変換基板、SCSIハードディスク用の電源
本電源ユニットと付属のボルトメーターとの簡易校正用
など
OUTPUT3: ユーザー側で自由に使える2.54mmピッチの4ピン穴
SE/30本体の冷却ファンを静音タイプに改造したい場合の電源ピンに活用 など
OUTPUT4: DCジャックからジャンパー切替えで+5Vまたは+12Vの取り出し
7.本商品と元の電源内部基板との取り替えにはドライバだけあればよく、「ハンダごてを使う作業」は不要
(電圧調整には小さめの時計ドライバーも必要)
8.ASTEC製電源ユニットケースへの取り換えもハンダゴテが不要で、付属の「ASTEC用取り替えケーブルセット」を
使ってSONY製と同じコネクタタイプの簡単な着脱に (ラジオペンチがあると作業しやすい)
【注意】
本電源ユニットは、パソコンの内部で使用する「PC用スイッチング電源」として電気用品安全法での除外品目に該当
し、PSEマークの認証取得は必要とされていませんが、交流100V回路をふくむ本装置をSE/30の機体外に置いて通
常使用することは違法となります。
電圧調整時以外はかならずSE/30用電源として、機体内部に設置してご使用ください。
【仕様】 入力 80~264V
出力 125.2W
+5V 10A 50W (可変 4.7~5.5V)
+12V 5.42A 65W (可変 11.4~13.2V)
-12V 0.85A 10.2W (固定)
本電源ユニットは、いずれもMeanWell社製の3つのAC/DCコンバータで構成されており、電気的性能、安全性能は、
同社EPS-65SシリーズおよびIRM-10シリーズの公表値となります。
本電源ユニットは、以下のSE/30用の電源規格を完全に満たします。
参考: SE/30の電源規格 +5V
4.85 V to 5.20 V 6.0A
+ 12V sweep 11.50 V to 12.50 V 1.25A
+ 12V disk 11.50 V to 12.80 V 2.1A (
*起動後15秒間は4.0A)
-12V -13.20 V to -10.80 V 0.5A
*Mac起動時には、HDDの回転とコントローラとの通信が安定するまでの15秒間、+12V電源としてはSweep分
と合わせて5.25Aが要求されます。 (Macintosh ファミリーハードウェア情報sec.edition P.259より)
【付属品】 (写真4枚目)
標準出力用10ピンケーブル オス- オス 150mm 1本
延長出力用10ピンケーブル メス- オス 150mm 1本 (電圧調整時に連結使用)
ATX 4P電源ケーブル 両端オス 400mm 1本
オリジナル・ボルトメーター 1個 (FDDポート測定用)
ASTEC用取り替えケーブルセット 1式
取扱い説明書
なお、写真10の事例のように、アナログとロジックを結ぶメインケーブル新品にするだけでも、途中経路での電圧降
下をさらに少なくすることができますので、本商品と組み合わせればさらに強化されます。
【補足】他社製品はいずれもMeanWell社の電源デバイスを採用していますが、以下は本商品との違いの概要です。
(写真6枚目は他社の製品に使われている同社のAC/DCコンバータ)
「IRM-60-5、IRM-60-12、IRM-15-12」採用モデル 独立した3つのAC電源からの電源デバイスで構成され、 インプレース方式で、ファンレスで合計のワット数もほぼ同じ
ですが、各電圧は可変できない固定式のため出力電圧を増強することができません。
+12V電源は本商品と同じで1系統タイプです。
「IRM-60-5、IRM-30-12、IRM-20-12」、IRM-10-12」採用モデル 独立した4つのAC電源からの電源デバイスで構成され、 インプレース方式で、ファンレスで合計のワット数もほぼ同じ
ですが、各電圧は可変できない固定式のため出力電圧を増強することができません。
+12V電源は純正と同じ+12V電源を2系統としています。
(この商品の2系統化のメリット、デメリットについては質問らんか問い合わせください)
「PPT-125」採用モデル ひとつの100V入力電源から3つの電源を作るマルチ出力タイプで、+5V電圧を高く調整できますが、+5V電源から
+12V電源を生成するために、+5V側の出力電圧が+12V出力電圧側に連動し、+12V出力電圧を単独調整できません。
元々の+12V電源部の電力不足を、余力のある+5V電源側の一部を+12V用に改造転用して補っています。
純正と同じで、+12V電源を2系統としています。
PPT-125の最大出力124.46Wは「18CFM性能の冷却ファン併用の場合」の数値で、無音のファンレスで使う場合は
最大99.5W出力です。
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