2004年に国内リリースされた彼らの英本国では1967年リリースの7作目で、こちらもアルバム本編収録曲のモノラル、ステレオの
両ヴァージョンに、同時期のシングル「キング・ミダス・イン・リヴァース」A,B面のモノラル、ステレオの両バージョンを追加収録した
ものです。現在出回っている方の内容とは、アルバム本編収録曲以外のボーナス・トラックに若干の違いがあるかもしれません。
内容は前作「エヴォリューション」をさらに一歩進めたサイケデリックな内容ですが、オーケストラの使い方が後期ビートルズ
そのままの感じに聞こえ、今でこそ評価が高いですが当時はそれこそ二番煎じのように受け止められてしまったのでは?と云う
気がします。実際売上げの面では、グレアム・ナッシュが「野心作」と言ったシングル「キング・ミダス・イン・リヴァース」は
英最高位が18位、米最高位が51位、そしてアルバムは前作「エヴォリューション」が英最高位8位、米最高位43位だったのに対し
英米どちらもチャートインしなかった模様。この惨憺たる状況になってしまった結果、バンドとグレアム・ナッシュは袂を分かつ
ことになってしまっています。これらを鑑みると、やはりこういった物は早い者勝ちの側面があるのだな、と考えたりもします。
実際本作と「サージェント・ペパーズ」の発売順が逆だったら?と云う考えが今も頭をよぎったりします。前作のライナーに
トニー・ヒックスとグレアム・ナッシュとの罵倒合戦の模様が掲載されていましたが、その後の展開をみると両者共に志向が
間違いではなかったように思います。どちらとも名声を確立できましたし。
ただ、このトニー・ヒックスとグレアム・ナッシュとの罵倒合戦を知った上で聞いた1980年リリースの「バディ・ホリー」(カヴァー・
アルバム)には正直「何なんだよ、これは!」と怒りすら覚えました。当時の彼ら自身のギターサウンドで纏め上げた上で、自分達の
原点を聞き手に再認識させるかのような内容を期待していただけに余計「サイケはだめてもテクノはいいのかよ!!グレアム・
ナッシュとの罵り合いは何だったんだよ!」という気持ちでした(このアルバムはyoutubeで聞けます)。実際このアルバムもチャートイン
してないようですし、それならこちらの「バタフライ」のほうがはるかにすばらしいです。何といっても、こちらには彼らならではのギター
サウンドが息づいていますから。
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