日本語字幕付き
DVD
ヨハン・シュトラウス2世:
『こうもり』全曲
ポップ、
グルベローヴァ、
ファスベンダー、
ヴァイクル、ほか
シェンク演出
テオドール・グシュルバウアー指揮
ウィーン国立歌劇場
1980年
国内正規セル盤
ポップ、クンツ、ベリー、ヴァイクル、グルベローヴァ・・・。
ウィーン国立歌劇場の一時代を飾ったスターたちが勢ぞろいし、華麗な歌と演技を繰り広げる贅沢極まりない『こうもり』の映像。
シェンク演出による「過ぎ去りし華やかな宴」が今鮮やかに甦ります!(日本コロムビア)
ポップ、ヴァイクル、ファスベンダーというドイツ・オペラ界きってのスター歌手に、超絶的なコロラトゥーラ・ソプラノとして当時ウィーンで売り出し中だった若きグルベローヴァが参加、さらにベリー、クンツと、ウィーン国立オペラの重鎮バリトンふたりが加わるという豪華なキャスト。有名歌手が集結したこの映像ソフト、まずはポップのロザリンデ役の素晴らしさが目を引きます。その豊満な健康美と澄んだ美声、そこはかとなく漂う気品と色香が秀逸で、この舞台全体の女主人といった感さえあります。
バイエルン国立歌劇場の主というべき活躍で知られたヴァイクルは、重厚なワーグナー歌手としての普段の顔をかなぐり捨てたコミカル演技が見もの。声はさすがに立派ですが、第1幕では「夜の女王のアリア」のひとふしを披露するなど茶目っ気もバツグンです。
ファスベンダーのオルロフスキー役は、バイエルン国立オペラの風物として長年にわたって知られた十八番中の十八番。この特異なキャラクターを演じさせて、たしかに彼女の右に出る歌手はいないと思わせる歌唱をここでも聴かせています。
その他、若きグルべローヴァのハツラツぶり、カルロス・クライバーの映像ソフトでもアルフレートを歌っている同役のスペシャリスト(?)ホプファーヴィーザー、地のセリフでは誰よりも元気にしゃべりまくって駆け回り、歌えば若いヴァイクルと互角の声量でわたり合うベリー、節回しにも立ち居ふるまいにも「往年のウィーン」の雰囲気を感じさせるクンツ、演出家シェンクの長年の友人でもある舞台俳優ローナーの見事すぎるヨッパライぶり等々、とにかく全編、目の離せない面白さ。第2幕の夜会の場面で『電光と雷鳴』に乗って繰り広げられるらんちき騒ぎはその頂点といってよく、聴衆も思わず手拍子をはじめてしまう大盛況ぶりです。
ウィーン・フィルの演奏も見事。オーボエをはじめとする木管楽器の独特な音色、当時まだ健在だった名コンマス、ゲルハルト・ヘッツェルの姿も見える弦楽セクションのとろけるような魅力など、いまや昔日のものとなりつつある悦楽がここには確かに存在しています。グシュルバウアーのさっそうとした音楽造りも素晴らしく、これほどの指揮者がなぜレコーディングが少ないのか不思議に思えます。 演出はオットー・シェンク。さらにシェンクは映像監督も兼ねており、自身の演出をさらに詳細に織り込むとともに、映像独自のアイデアも披露しています。序曲の部分ではそれぞれの役柄に扮した歌手たちの操り人形が登場するのですが、そこに指揮者グシュルバウアー人形に続いて自らの人形も登場させるなど工夫が凝らされています。
● J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』全曲
ベルント・ヴァイクル(Br:アイゼンシュタイン)
ルチア・ポップ(S:ロザリンデ)
エディタ・グルベローヴァ(S:アデーレ)
ブリギッテ・ファスベンダー(M:オルロフスキー公爵)
ヴァルター・ベリー(Br:ファルケ)
ヨゼフ・ホッパーヴィーザー(T:アルフレート)
エーリヒ・クンツ(Br:フランク)、他
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
テオドール・グシュルバウアー(指揮)
演出&映像編集:オットー・シェンク
収録時期:1980年12月31日
収録場所:ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
収録:1980年12月31日 ウィーン国立歌劇場
収録時間:169分
画面:カラー、4:3
音声:LPCM Stereo
字幕:日本語・ドイツ語
NTSC
Region All
国内正規セル盤、帯付き
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