■商品説明
【月夜に響く笙の音、歴史の深淵を写す一幅】
昭和12年(1937年)、「昭和丁丑孟春」の銘が記された、極めて物語性の強い武者絵の掛け軸です。
【画題についての予測的考察】
本作は、鎧を纏ったまま「笙(しょう)」を奏でる武将と、その前で書状を広げる人物が描かれております。
この独特の構図は、古典文学『太平記』等に登場する名シーンを想起させます。
・足利尊氏公の可能性:
尊氏公は武芸のみならず雅楽、特に「笙」の達人であったと伝えられております。
戦陣においても風流を忘れぬ将軍の姿として、古美術の世界ではこの構図が「足利公」として扱われる例もしばしば見受けられるようです。
・楠木正成公(大楠公)の可能性:
一方で、制作された昭和12年という時代背景を鑑みますと、当時の日本において至高の忠臣として敬愛された「楠木正成公」の、知勇兼備の姿を象徴的に描いたものとも推測されます。
当方、好きで掛け軸を集めた時期があり、真贋のほどは定かではありません。
そのため断定はできませんが、秋草の揺れる月夜に繰り広げられるこの静かな会談は、歴史の転換点を描いた物語性の高い場面だと思います。
【作者および品質について】
・作者:雷風(らいふう):
署名および落款より、昭和初期に活動した「雷風」と号する絵師によるものと思われます。
当時の歴史画の伝統を汲んだ、極めて緻密な筆致が特徴です。
・時代的背景:
1937年という、日本が激動の時代へと向かう初春に、武士道の美学を再定義しようとした作者の意図が感じられるようです。
【コンディション】
90年近い歳月を経たアンティーク品ゆえ、画面には経年による相応のシミや擦れ等が見受けられます。が、それがかえって本図の持つ歴史的叙情を深めているようにも感じられます。
描かれた人物が誰であるか、その「謎」も含めて鑑賞を愉しんでいただける数寄者の方、歴史のロマンを愛する方へ繋ぎたい一幅でございます。
■発送について
丁寧な梱包を心がけています。
ありがたいことに、多くの落札者様に、商品状態、梱包や発送についてご評価いただいております。
■お取引に際して
中古である特性上、一度人の手に渡ったものですので、細かな点を気にされる方はご入札をお控えください。
コンディションの記載は個人の見立てです。
ノークレーム・ノーリターンでお願いします。
取引についてはスムーズな取引を常に心がけています。
しかし以前、代理業者と思われる代理落札にて、落札者都合の一方的なキャンセル・返金要求があり、非常に気分の悪い思いをいたしました。
代理業者・代理入札の落札はお受けしますが、言いがかりなどのクレームやキャンセル、返金対応には一切お応え致しませんので、ご承知おきください。
また悪い評価の比率が高い方や新規の方は、やむを得ず入札を取り消す場合もございます。
新規の方は、事前に質問いただくとスムーズな取引ができることと思います。
当方、禁煙者です。
ご検討、よろしくお願いいたします。