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Brompton用カーボンMステムになります。
韓国の職人さんが一から全て手作りで製作しまして、
45Ntカーボン繊維を使用しておりまして、
繊維の端と端を器具で掴み引っ張り、45Ntの力まで耐えられるカーボン糸を束ねて捻り込み型に重ねて形作っていき、
エポキシを流し固めてから専用炉型で超高温で焼いて製作しております。
カーボンに関しましては、
カーボンは見た目だけではどの程度の引っ張り強度のカーボン繊維を使ってるのかが全くわかりませんので、
製作者さんに色々とお話を伺いに2015年から韓国に行っておりました。
ほとんどのカーボン物はカーボンシートを何枚も重ねてからエポキシを流し込み焼いて製作しておりまして、
断面が層になっておりますので、
表面上は重なっている分強いですが断面は意外と脆いです。。。
その為、
断面やその付近の強度・剛性を高める為に高級カーボンメーカーさんはカーボン糸から製作しているケースが多いです。
強度が高いので肉薄に作る事が出来て軽量化につながるといる仕組みでもあります。
ヒンジクランプはさすがに薄く作る事は出来ませんが、
アルミやチタンの様な金属は振動によっていつかは割れてしまいますが、
カーボンは力が逃げますので振動による割れがほぼないというのが良い点でもあり、
製作者さんも話されておりました。
わかりやすいのがチートポストでして、
2012年頃に使用していた600mmチタンシートポストは数千キロ走っていた事やほぼ毎日40kmは走っていた事もあり、
約3年で割れてしまいましたが、
2015年に570mmでカーボンシートポストを製作してもらい使っておりますが、
金属の様な疲労の蓄積がない為に未だに問題なく安心して使用できております。
因みに、
2007年位には勤めていたショップで6061ALのジェラルミン系でシートポストを作って使ってみましたが、
約一年で曲がってしまいました、、、
折れなくて良かったですが、折り畳み自転車だと支点(シートクランプ部分)から力点(サドル部分)までの距離がありますので、
シートポストはとても難しい問題ですね。。。
昔はBD-1やDAHON用ででもアルミにカーボン巻きの物がありましたが、
純正よりも重くなってやっと強度や剛性を出す事が出来、
ただ厚い分ショック吸収性が無くなり早くにクラックが入ってしまう方もいました。。。
nov designのnovさんも自転車業をする前に社外チタンシートポストを使用して走行時に折れてしまい、
入院するはめに、会社を退職してnov designを立ち上げるきっかけになったそうです。。。
ヒンジクランプの説明なのにシートポストの事に関してとだいぶ話が逸れ過ぎてしまいましが、
ショックの吸収性や物体の疲労の蓄積や逃げがどれだけ重要かという説明として読んで頂ければと思います!
ヒンジクランプに関しまして、
極厚なアルミ製品ですと走行時にヒンジ部分にかかる力が逃げにくくなり、
フレームに対しての負荷がとても高くなりますので、
カーボンヒンジクランプを使用する事によってフレームにかかる力を逃し易くなります。
純正フレームでも中華製チタンフレームでも力の逃げ方の影響でメインフレームにクラックが入ってしまう事象が多々ありますので、
力の逃げの良いクランプにとしてオススメです。
あとは何よりも綺麗でカッコ良いです!
自身のBrompton2台に取り付けて9年程使用しておりますが、
1台は6.7kgまで計量し、海外や国内での輪行用Bromptonとしてしようしており、
飛行機輪行時はおそらく雑に投げられていると思われますが特に問題なしです。